12月15日原宿・クエストホールでakikoのスペシャル・アルバム「upstream」発売記念コンサートが行われた。
akikoは今年6月に名門Verveレーベルから日本人で初めてデビューした新人シンガー。昨年、無名時代の石井明子を聞いたときはあまり印象に残らなかった。
しかし、CDの売上も上々ときいてどのように変貌したのか興味いコンサートであった。

会場はジャズのコンサートではめずらしくオールスタンディングで行われたが6時の開場から若いファンが続々つめかけ、7時の開演には500人くらいが来場、満員の盛況であった。
ステージはドライアイスの煙が漂うなかキーボードのファンタジックなイントロがはじまりakikoが登場。一転してファンク調の”Lupin the Third”から始まった。
”Fly Me To The Moon””Close Your Eyes”と立て続けに3曲を披露。8ビート、16ビートで最初からノリノリの世界。観客はダンスまでしている人はいないものの思い思いに体をスイングさせて聞いている。
フォービート・ジャズにこだわりをもつ筆者も思わず体がゆれてくる快適でスピード感あふれるサウンドだ。見事なプロポーションで早口に歌いまくるakikoはまるで女豹がサバンナを疾走しているようだ。
ジャズのテイストを強く感じた曲は5曲目の”Sweat Georgia Brown”で前半の部分のハイライトであった。
akikoはダミ声を交えながらブルース・フィーリングで快速調で歌いギターの田中義人はすばらしいアドリブを聞かせてくれた。
田中はアルバム・タイトルの”Upstream”を作曲した本人でバックのコンサートマステーの役割を果たしているようだ。

休憩なしにステージは進行していったがakikoのなれないおしゃべりも若さとパワーで観客とのコミュニケーションはバッチリ。
最後の”WaterMelon Man”で会場の興奮は最高潮に達した。
バックの腕達者な若手ミュージシャン新澤健一郎(P、Kb)佐藤慎一(B)鶴谷智生(Ds)田中義人(G)。おおいに盛り上げサウンド作りに貢献していた。

akikoの路線はAcidJazzのようにディスコ、ポップスなどのジャズ以外の分野からジャズにアプローチして成功したケースではないか。ジャンルにとらわれない若手ミュージシャンの活躍がジャズ人口を拡大することにもつながっていく。
次のCDはどんなサウンドになるもか楽しみだ。(2001.12.17)