6月16日、"B-HOT CREATION"のライブを池袋・”マイルス・カフェ”で聞いた。当夜の出演はベースの加藤真一が中心となりピアノ・田中信正、ドラム・斉藤良そしてボーカル・Nobieというレギラーグループだ。
トリオでは3年活動、Nobieが参加してからはまだ1年であるが、実にコンビネーションのいいグループだ。このグループとしてのファースト・アルバム「エンドレス・ジャーニー」を6月23日にリリースするということでまさに旬の若さ爆発のすばらしい演奏を聞かせてくれた。

6月16日、"B-HOT CREATION"のライブを池袋・”マイルス・カフェ”で聞いた。
”マイルス・カフェ”はマイルス・フリークの小林オーナーがマイルス・小林と名乗り自らも出演するアットホームなライブハウス。
エレベータで地下2階へ降りるとそこはアメリカ。まず入国手続きをしてくださいと言われレジストレーションを行う。オーナーは英語で話しかけてくるから要注意だ。でも、一瞬ニューヨークのライブハウスに来た雰囲気を味あわせてくれるのがうれしい。

6当夜の出演はベースの加藤真一が中心となりピアノ・田中信正、ドラム・斉藤良そしてボーカル・Nobieというレギラーグループだ。
トリオでは3年活動、Nobieが参加してからはまだ1年であるが、実にコンビネーションのいいグループだ。このグループとしてのファースト・アルバム「エンドレス・ジャーニー」を6月23日にリリースするということでまさに旬の若さ爆発のすばらしい演奏を聞かせてくれた。

演奏した曲は、同アルバムからの加藤のオリジナルを中心としたもので従来の加藤の硬質なイメージとは大きくかけ離れたサウンド。ジャズのカテゴリを見事に取り払いポップ感覚でグルーブする。最近の若手のミュージシャンの傾向としてファンクなりズムやヒップホップなサウンドを取り入れたりしたライト感覚のジャズが一つの流れを形成しているが"B-HOT CREATION"は同様なアプローチではあるがライトではなくホットだ。ジャズが本来もつエネルギー、パワーというものを重要視している。更に、サウンドがカラフルだ。これは、ボーカルのNobieが重要な役割を果たしている。

Nobieは歌詞を歌うのはもちろんだがインプロビゼーションがすばらしい。ボーカルというよりはホーンの役割を果たしている。
音域が広くビバップのような急速調で音数の多いフレーズも難なくこなす。自身で英語の作詞を行ったアルバムタイトルの ”エンドレス・ジャーニー”では華奢な体からよくこんな声がでるなとびっくりほど大きな声でスリリングなインプロビゼーションを行い圧倒的された。
彼女は、東京大学卒業の23歳。両親がジャズ好きで子供の頃からチャーリー・パーカなどを聞いて育った。東大ジャズ研時代からプロとして活動を開始、"B-HOT CREATION"のメンバーになったきっかけは六本木の”BASH”に遊びに行ったとき出演していた加藤真一に歌ってみたらと声を掛けられたのがだそうだ。
現在、自らのバンドでポップスを、Luizao Maia (b) BandでMPBを歌うなどジャンルにとらわれない活動を行っている。彼女の頭の中にはジャズやブラジル音楽などジャンルの違う音楽が違和感なく混在しているのだそうだ。
好きなミュージシャンは誰ですかと聞くと、エリス・レジーナ、 スティービー・ワンダー、サラ・ヴォーン、マイルス・デイビスなどの名前を挙げてくれた。特に楽器を扱った経験はないそうでCDで聞くフレーズが自然と耳に入りインプロバイズに応用できるということで相当耳がいい。とにかく今までの日本のシンガーにないフィーリングを持ている逸材だ。

ピアノの田中信正やドラムの斉藤良もドライブ感溢れるエキサイティングプレイを随所に聞かせてくれた。やや荒削りの部分はあるが逆にそれがこのグループのワイルドなサウンドづくりに有効に働いている。
"B-HOT CREATION"は21世紀の新しいのジャズのスタイルだ。(2004.6.18)