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4月9日、東京・南青山の”BODY & SOUL”へBass Talkを聞きに行った。
Bass Talkはベースのチンさんこと鈴木良雄がEast Bounceとは別に昨年から始めたレギラーグループで野力奏一(Pf)井上信平(Fl)岡部洋一(Perc)というカルテットである。
この日は、岡部洋一にかわって仙道かおりがパーカッションを担当した。
”BODY & SOUL”は8:30PMから演奏がはじまり2セットである。
火曜日ということもあってお客さんの入りは少なく極めてアットホームな雰囲気で演奏が行われた。
East Bounceが全曲チンさんのオリジナルで占められているの対しBass Talkはボサノバ、エイトビート中心でスタンダードを織り交ぜながら爽やかなサウンドを聞かせてくれた。
サウンドを大きく印象づけているのは井上のフルートである。
井上は尊敬するハービー・マンと共演したCDをリリースしたばかりであるが、数多くのミュージシャンと共演している実力者。
それにしても彼のフルートの音色は本当に美しい。完璧なテクニックでほとばしるメロディックなアドリブは随所に挿入されたアレンジ部分をそれとは気づかずにさせるほどスムーズだ。チンさんも井上をフルートの名手と紹介して憚らない。
この日は普通のフルートとアルト・フルートそしてバス・フルートまで披露した。
バス・フルートはサックスのようにでかい。「尺八のような音だけど、ボサノバのベース・ラインを吹くといい感じですよ。」と井上は言っていた。
サウンドづくりのもう一つの大きな要素はリズムセクションにドラムスではなくパーカッションを配している点である。
ドラムスより柔らかで多彩な感じになっている。
この日のゲストの仙道さおりのプレイをはじめて聞いたが実にすばらしい。
女性の打楽器奏者にありがちなパンチ力やキレに欠けるという弱点はまったく見当たらない。
繊細でタイトなタイムキープからソロでは小さい体全体を楽器にぶつけるようにダイナミックな演奏を聞かせてくれた。
20種類くらいあるのではないかと思われる楽器の中からソロに合った楽器を選びながらバッキングを行っている。なかには1m以上もある筒のなかに豆でも入っているのか波のような音を出したり、鼓のような楽器の紐を引くとおもしろい音がしたりまるで音のマジシャンだ。見ているだけでも楽しい。
ピアノの野力はチンさんのコリーダーのような存在。作品を提供したりサウンドづくりに大きく貢献している。ピアノのタッチの素晴らしさは相変わらずだ。
このような優れたメンバーを集められるのもチンさんの実力があってからこそである。
Bass Talkでのチンさんのプレイは実にリラックスしたもので、メンバーとのコラボレーションを心から楽しんでいる。
East Bounceがチンさんのよそ行きの顔とするとBass Talkはチンさんの素顔の方かもしれない。
是非、このメンバーでCDを出してもらいたいものだ。(2002.4.10)
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