まもなく結成30周年を迎えるCASIOPEAのライブツアー“2006 SIGNAL TOUR CASIOPEA+Sync DNA”が、1月20日、東京厚生年金会館で行われた。
大阪からスタートしてツアー4日目となる東京は、向谷実曰く「こなれてきた」プレイが楽しめた、極上のライブであった。
当日は、翌日の大雪を予想させる風が冷たい寒い日だったが、会場はまさに熱気と期待が漂う空間。
FUSIONの大御所ともいえるCASIOPEAだけに、30代以上のちょっとイカしたオヤジが目立つ。

19:05、向谷が手を上げながらステージイン。初っ端から、会場の空気は高まっていく。「THE SKY」でスタート。
野呂一生のギタープレイは当然ながら、のツアータイトルにもある、Synchronized DNAの神保彰と則竹裕之の2人の、息を確認するような視線合わせが、たまらなく格好良い。

2曲演奏後、向谷のMC。開始直後、ステージでちょっと動きがあったことのネタ晴らし。
乾燥した空気のせいか、靴が静電気を発しペダルを踏むと「ばちっと」きたらしい。オープニングの2曲は素足での「家で練習しているような産直の音」なプレイと、会場を笑わせる。

3曲目からは、昨年12月21日リリースされたニューアルバム「SIGNAL」全曲をノンストッププレイ。
全10曲のその内容はアルバムを聴くにお任せするが、ノンストップの約45分、CASIOPEAの円熟のプレイを堪能。

さすがに、このノンストップはCASIOPEAといえど、体力勝負になるらしく、ラストの「PAST AND FUTURE」になると、ゴールの見えてきたマラソンランナーの気分とは、その後のMCでの向谷の話。
ちなみにこのMCでは、“F”が出来ずにギターをあきらめたと言う向谷に、野呂がその向谷の“F”を実演して見せたりもする。

「SOMBLERO」から、Synchronized DNAのソロプレイ「DAZZLING」に繋がると、会場は最高潮へ。
鳴瀬喜博のベースで、スタンディング状態に突入。ラストの「ASAYAKE」まで、一気に突き進むステージとなった。

アンコールを求める拍手は鳴り止まず、アンコールの3曲のプレイを合わせ、全20曲、CASIOPEAを堪能できたライブであった。(2006.2.4 取材・文/菅沼)