3月23日、百々徹トリオ・2005年春ツアーのスタートになる舞浜・”Club IKSPIARI”でのライブを聞いた。
”Club IKSPIARI”は東京ディズニーリゾートの玄関口”イクスピアリ”の4Fにある洗練された大人のためのライブハウスだ。入口を入るとキャスト(従業員)が丁寧に対応してくれ気持ちがいい。ライブスペースは広くゆったりとしていて会社帰りのカップルやグループが食事をしながら開演を待っている。
開演前に楽屋へ挨拶に行って話をすることが出来た。
百々徹は写真で見るよりハンサムで色白の細身。
バークレイ音楽大学を卒業し米国に在住して10年になるという。年に1〜2回日本へ戻り公演を行っている。
ニューヨークでの活動は現在SOMIというアフリカ出身のボーカリストと共演していることや増尾好秋のスタジオでレコーディングを行ったことなど最近の活動を聞かせてもらった。
7:30PMと9:00PMの2セットを聞いた。ツアーの初日なのでお互い手の内を探りあいながらの演奏だと言っていたが、ベースの安カ川大樹、ドラムの吉岡大輔という実力者とのセッションでそのような感じは全くしなかった。
2セットでアンコールを含め15曲の演奏であったが、各セットの始めは、ジャズ・スタンダードの”Bolivia”、当地に因んでか”Someday My Prince Will Come”でウォーミングアップ、1stセットは新曲が中心、2ndセットはCD「DODO」「116WEST 238St」からの曲を中心に演奏した。
百々徹のピアノは、音大出身にありがちなテクニックを駆使する演奏ではなくシンプルな音使いでメロディクな演奏スタイルだ。安カ川の柔らかいトーンでよく歌うベースと吉岡大輔のシャープでキレのいいドラミングとみごとに調和している。彼ら以外の組み合わせは考えられないくらいしっくりとまとまった演奏だ。
いずれの曲もアレンジがよく行き届いておりコンパクトにまとまったサウンドを聞かせてくれた。特に、ブレイクを有効に使い程よい緊張感をかもし出すアイデアは百々徹のセンスのよさを表している。"Brush Pitch"(これは野球用語で打者がのけぞるような投球)ではアップテンポの曲でピアノ、ベース、ドラムが三位一体となってスリリングな演奏を聞かせてくれた。
2ndセットでは、
百々徹のソロで"Alice In Woderland"、安カ川のソロで"In A Sentimental Mood"そして吉岡をフューチャーして"Metamophosis"などの各メンバーの技量を充分アピールしていた。
最近のピアノはガンガン弾きまくるスタイルが多いが、リリカルななかに間をうまく取り入れ空間を広く感じさせる百々徹のサウンドは実にユニークだ。この日に演奏したオリジナルがこのメンバーでCDとして発売されることを期待している。(2005.3.26)


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