月23日、お茶の水「ナル」で福田重男のトリオ(福田重男(p) 佐瀬正(b)  緑川直人(ds) )の演奏を聞いた。
「ナル」は随分昔から営業してる老舗のジャズクラブであるが、私ははじめて聞きに行った。
場所は、御茶ノ水駅から徒歩1分くらいでレコード店「ディスクユニオン」のすぐそばの十字屋ビルの地下1階。
店内はほどよいスペースで、清潔かつシックなつくり。
ロワーゾーンとアッパーゾに分かれており、 ステージとなるロワーゾーン奥にグランドピアノが置かれその周りはカウンターとなっている。 一人で聞きに来る人には丁度いい。
ドラムスとベースはグランドピアノの左側の隅に陣取ることになりスペースを有効に活用している。
さて、福田重男であるが、向井滋春,渡辺貞夫、日野皓正などトップ・ミュージシャンとの共演暦を持つ実力派ピアニストのわりに知名度はいまひとつであるが、演奏はジャズの楽しさを存分に味あわせてくれるすばらしいものであった。
曲はスタンダードがほとんどでボサノバを1,2曲挿入するなどライブハウスならではの実にスイングしリラクスした演奏だ。 だからといってホテルのラウンジで演奏するような平板な内容ではなく、盛り上げる時はブロックコードを多用するなどソロの構成も充分考えに入れて硬派なジャズ・ファンもうならせるエキサイティングなプレイを披露していた。
決してオリジナリティー豊かな演奏とはいいがたいがこれだけスイングしてツボを心得たミュージシャンも少ない。

ピアノ・トリオの演奏が3曲ほど終わった後は新人ヴォーカル上杉亜希子が登場した。
彼女は張りのある声で有名スタンダード曲ばかりを歌ったが、英語の発音もよく なにより素直な歌い方がイイ。
これからがたのしみだ

久しぶりにいい店を見つけた満足感で雨も気にならないで家路についた。(00/06/23)