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やっぱりライブはよかった。
原朋直 ニューヨクカルテットのライブを8月3日、NHK放送センター505スタジオで聞いた。
原は7月にジャズアルバムとして6枚目の「トニカリー」 を発表、メンバーのオリン・エバンス(Pf)エリック・リービス(B)ナシート・ウエイツ(Ds)と全国ツアーの真っ最中であった。
発売元のOFFICE ZOOからツアー初日のピットインでのライブを是非聞きにこないかとお誘いを受けたが、生憎所用で都合がつかず、この日の「NHK-FMセッション505」の公開録音を聞きに行くことになった。
リハーサルでのショット(写真提供:Office Zoo)
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終演後バックステージで撮影
(左からオリン・エバンス(Pf)エリック・リービス(B)原朋直 (Tp)ナシート・ウエイツ(Ds)
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演奏時間は放送と同じ55分で一発録りであった。
スタジオは100人くらい入れるスペースで立ち見の人もいた。午後5:00開演、録音開始で皆時計の針を見て通常のライブにはない緊張に包まれる。
番組のテーマ曲になっている"C Jam Blues"が始まった。モーダルでかっこいいフレーズが抑え目ななかに光っている。
1曲目は、"Narick"。CDでのベストトラックをいきなり1曲目にもってきた。限られた時間なのではやくエンジン全開にしようというのだろう。
ドラムソロのイントロのあと、原はテーマに続いてブリリアントなトーンでアドリブを展開。やっぱり、ライブでの原は違うなと感心する。
2曲目は"Fool's Day "。ボサノバ調のリズムでピアノのオリンにつづき原がソロをとる。顔を真っ赤にしてハイノートをヒットする。
つづいて、アルバムにはないスタンダードの"I'm A Fool To Want You"をバラッドで演奏。オリンのすばらしい伴奏に原のメロディックで美しいソロが印象的だ。テーマではサブトーンを使用してもの切なくもの悲しい感じを出し、アドリブに入ってからは徐々にエモーションを高揚、終盤は張り裂けるようなハイノートで狂おしさを表現、圧倒的な演奏にノックアウトされた。
バラッドでは演奏者の実力のもろに出てくるものだが、原のトランペットのテクニック、そしてなにより大切な歌心のすばらしさを充分に感じさせたパフォーマンスであった。
司会の小川もこ
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ここで、司会の小川もこが入り、原にインタビュー。
ニューヨクカルテットはこの若手のメンバーで3年演奏しているが、どのようないきさつかとの質問に、「自分の音楽をよく理解してくれるし、これからの広がりを感じるメンバー」とのコメント。
ピアノのオリンはメンバーの中で一番若手だがすでに5枚のリーダーアルバムをリリースしている。
ベースのエリックはブランフォード・マルサリスのメンバーとして来日したこともあり、ドラムのナシートはフレディ・ウエイツを父にもつ毛並みのよさでまさにニューヨークのジャズシーンを支えている活きのいい面である。
この優れた若手ミュージシャンの信頼を引き付けるのは原の卓越した技量と絶え間なく精進する熱意そしてあたたかい人間性であると思う。
後半は、「僕の書いた曲は難解だとよくいわれますが、この曲はそうではないと思います」とコメントして"Dance
In The Moon "はじめたが、やはりむずかしい曲。しかし、アドリブはこの日の演奏で各人が最もエキサイティングなプレイを聞かせてくれた。
そして、最後はアルバムでも最後に入っている"Jog "。もこさんがジョギングに関連した曲ですかと聞いたら、全く関係ないそうで楽しいなという曲だそうだ。
そのコメントどうりニューオリンズ・ジャズを想わせるリズムをドラムがたたき出し、全員がホットなソロを行った。原は、放送時間が1時間と思い丁度午後6時ぴったり終わったが、もこさんから55分ですと聞いて残念がっていた。
スタジオに来たファンは最後まで聞くことが出来、さらにアンコールの拍手が鳴り止まない。
再び4人が登場し"Seven Step To Heaven"を短めに演奏して終了となった。
久しぶりに原のライブを聞いて、CDでは聞けないダイナミックでパワフルかつブリリアントなトランペットを堪能した。やっぱりライブはいい。
NHK-FMで9月7日(日)放送、9月12日(金)再放送の予定。どこまでライブのダイナミックな音が伝えられるのか楽しみだ。 (2003.8.3)
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