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期待の超大型新人上原ひろみが東京のライブシーンにいよいよ登場した。
6月12日渋谷JZ Bratは関係者を含め満席。 定刻の7:30 1stセットが始まった。
写真で見たのと同じようなコスチュームで登場。

近く国内発売予定のデビューCDのタイトル・テューンである"Another
Mind"でスタート。
髪を振り乱し、低音部を強調した骨太の演奏。
でも指摘したが、彼女はミッシェル・ペトルチアーニの影響を強く受けている。
ドラムのデイブ・ディセンソ、ベースのミッチ・コーンがメリハリのあるリズムでひろみを煽っている。
2曲目は"Binary System"。 私の中の数学のイメージを曲にして見ましたとのコメント。
出だしのキーボードのファンク調のリフとドキッとするような間のとりかたがかっこいい。
そして急テンポに切り替わったりミッチ・コーンのワーワーベースがでくるなど彼女のアイデアのオンパレードといった変化に富んだ内容だ。
バークレイ音楽学校の作編曲科を主席で卒業したというがジャズのもつ意外性を損なわないで起伏に富んだみごとな構成だ。
CDには収録されていない曲も3曲演奏したが出身地静岡県の茶畑をイメージした"Green Tea Farm"など叙情的な演奏でひろみの奥深いところをみせた。
1stセットの最後はCDの1曲目の"XYZ"。もう後がない危険な状況を表現したというがもっともスリリングな演奏だ。山下洋輔は肘打ちだがひろみは拳打ちだ。ベース、ドラムとのコンビネーションもすばらしい。
難しい曲なので難しい顔をして演奏するのかと思っていたがメンバーとの呼吸が合ったり自分の世界に入り込んだ時など笑顔をしばしば見せながらの演奏にびっくりした。

2ndセットは、ロックビートでスタート。硬さもとれ、のってくると腰を浮かせて身体を上下にゆすりながらのエキサイティングなプレイにひろみの世界に一気に引き込まれる。
興味深かったのは3曲目に演奏した"Key Talk"だ。
キーボードで人の声の様なサウンドとピアノを併用してのテーマであったが、間の取り方が実にすばらしい。セロニアス・モンクの影響もかなり受けていると想わせる演奏だ。
最後の曲は"Dancando No Paraiso"。これは英語言うと"Dance In Paradice"だそうだ。
超特急のスピードで絶妙のインタープレイを交えながらドラマチックに展開するパフォーマンスに聴衆は完全にノックアウトされた。
アンコールの拍手で再びトリオが登場。
ブルースを演奏したが、ひろみは最後は立ち上がってガンガン弾きまくり強烈な印象を与え東京デビューを大成功に終えた。
これからますます成長していくと思うと本当に楽しみだ。今後、世界で活躍していくスーパースターになることは間違いないと強く感じたライブであった。(2003.6.15)

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