
今回のアルバム「ラムール」では美しいチャーミングな声ですてきな歌を歌っています。男性は皆ノックアウトされますね。
そうだといいですね。
でももっと幅広く多くの方に聞いていただきたいと思います。
今回のアルバムはシャンソンの名曲を主に取り上げていますが、バックの演奏はジャズのようにも感じます。
あなたはジャズ・シンガーですか、それともワールドミュージック・シンガーですか。
とてもおもしろい質問だと思います。ジャンルを定義するということもあるかも知れませんが私自身はそのようなことは考えていません。
「ラムール」の中ではミュージシャンはどちらかといえばジャズのような演奏していますが、私自身はフランスのクラシックであるシャンソンをジャズっぽく歌っています。
他のプロジェクトではワールドミュージックやポップスといったものも歌っています。私にとって大事なことはとにかく音楽が好きなのでジャズでもロックでもポップスでもあれどのような音楽でも歌えさせすれば幸せです。「ラムール」ではジャズ・シンガーとしてレコーディングしています。

今回のアルバム「ラムール」ではどのようなところを聞いてほしいですか。
音楽は何かが伝わってくることが重要だと思っています。音楽を聞くときはテクニックより感情が伝わってくるかどうかが重要だと思っています。
感情というのは自分では何が起こるのかわかりませんが、鳥肌が立つとか何かに誘われるような気分とかといったものではないでしょうか。
リラックスしたりハッピーになったり、とにかく何でもいいのですが何かを感じるということが重要です。
「ラムール」について言えば、目を閉じるとちょっとパリっぽい雰囲気が伝わったりフランスにいるような気分に浸るとか目に浮かぶとか、聞いて頂いた人が心地よく感じていただければいいと思っています。音楽のテクニックとか分析はしたくないですね。
気持ちを伝えてリスナーを心地よくするということが一番大事ですね。AWAさんのCDは1曲目を聞いただけで心地よくなりますね。最近、私は毎晩寝る前に聞いています。
有難うございます。(日本語で)
バックのメンバーは皆さんとても上手いと思いますが、彼らはイタリアのミュージシャンですか。
そうです、イタリアのミュージシャンです。彼らはイタリアのジャズ界の第一線で活躍している引っ張りだこのミュージシャンです。彼らと一緒に演奏できて恵まれていると思っています。今回のレコーディングはローマやイタリア各地で演奏してきたレパートリーを歌いました。
今はイタリアに住んでいるそうですが、フランスからイタリアに移住した理由は何ですか
私は、パリで生まれてパリで育ち学業が終わるまでパリにいました。大学は国際商業を学びましたが単位をとるためにEUのどこかの国へ行って研修を行う必要がありました。私はイタリアが好きだったのでイタリアへ行きました。最初は6ヶ月の予定だったのですが気がついたら9年間になったという訳です。
音楽については子供の頃から好きでした。プロのシンガーになってからはまだ4年です。今回の「ラムール」は1stアルバムです。今まで活動していて色々なミュ ジシャンに出会ったり徐々に沢山の人と知り合うことができました。そうした中、M&Iの山下プロデューサーやKey’stone Musicの木全プロデューサーとめぐり合い、声をかけて頂きデビューすることができました。
フランスの音楽とイタリアの音楽の違いは何ですか。
フランスに関して言えば、フランス人の方が音楽に関し幅広い知識や好奇心があると思います。フランスのラジオではフランスの音楽を一定の割合でオンエアーしけなければいけないという規制もあるので閉じられた世界かとも思いますが、一方では世界の音楽を広く受け入れるところもあり日本人アーティストもイタリアよりフランスの方が多く活躍しています。
イタリアについて言えば、イタリアの音楽にどっぷり浸かってチョイスがないという状況で閉じられているという感じです。イタリア人が英語をしゃべらないからかも知れません。商業的な音楽は身近にありますが、本当に好きな音楽は自分で探しにいかねばなりません。その点、フランスではちょっとコンサートにでも行けば直ぐに見つけることができます。
最近、日本ではイタリアのジャズが注目されています。ファブリッツオ・ボッソ(Tp)をギンザ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバルでききました。私のお気に入りのトランペッターです。
いまブルーノート東京に出演していますね。
他にも、フラヴィオ・ボルトロ、パオロ・フレーズそしてこのアルバムに参加しているアルド・バッシなど優れたトランペッターがいます。
ところで、ご両親はセネガル出身だそうですが、あなたはセネガルに行くことはあるのですか。
はい、時々行きます。最近では今年の1月に行きました。
セネガルの音楽シーンはいま急発展しています。ジャズも人気が出てきていてダカールの北のモーリタニアの国境に近いサンルイという町では「サンルイ・ジャズ・フェスティバル」が開催されているのですが、いつかそこで演奏したいと思っています。
セネガルといえばユッスー・ンドゥールが日本では有名ですが、彼の音楽をどのように思いますか。
ユッスーの音楽は大好きです。彼はセネガルを代表するといっても過言ではないですね。個人的にも会ったことがありますがすばらしい歌手というだけでなく人格も立派です。セネガルには、他にイス・マイルやババ・マルなど若いミュージシャンも沢山います。 私がMyspaceに載せたら沢山のセネガルのミュージシャンが書き込みをしてくれて沢山若いミュージシャンがいるのを知りました。
あなたは多く文化を吸収しているわけですが、一番影響されたミュージシャンやシンガーは誰ですか。
沢山いるので困ります。
ジャズに限って言えば、ビリー・ホリデー、サラ・ヴォーン、ボビー・マックファーリン、ルイ・アームストロング、ハービー・ハンコック、ジョージ・ガーシュウイン、デイブ・ブルーベックなどです。
特に、ブルーベックの”Take Five”は7,8歳の時に聞きました。ジャズは小さいころから聞いていました。
これ以外もポップやロックのお気に入りのミュージシャンも沢山います。サイモン&ガーファンクルやスティング、ドミニック・ミラー、ブリック・オーエン、ミリアム・アケバ、ジル・スコットなどからも影響を受けています。ジル・スコットはジャズとR&Bの中間のようなミュージシャンですね。
ちょっと聞いていいと思ったら自分に何かをもたらすと思ってよく聞くようになりますね。
日頃はどのような音楽、アルバムを聞いていますか。
私はiPodにダウンロードして沢山聞いています。合法的ですよ(笑)。イタリアの若手男性アーティスト達でマッシモ・ジャン・ブランデー、JNUT、 ベン・ハーパー、キアス・ハッチーニといったミュージシャンです。勿論、マイルス・デイビスも聞きます。また、今回のフライトで機内でもオンエアーしていましたがaioというミュージシャンも聞いています。
先日、ギンザ・インターナショナル・ジャズ・フェスティバルに出演されましたが、日本は初めてですか。日本の聴衆はどうですか。
ファンタスティック。うれしかったですね。
日本というかアジアが初めてなのです。初めてのところは不安ですがこのフェスに呼ばれて光栄に思いました。とにかくすばらしい観客で驚きでした。日本の皆さんはアーティストを敬うという気持ちや聞く耳を持っているので本当にすばらしいです。でもギンザでは4曲しか歌えなかったのは残念でした。
日本の音楽を聞いたことがありますか。
名前は覚えていませんが太鼓のコンサートをパリで聞いたことがあり、すばらしいと思いました。これからも日本の音楽を聞きたいと思います。
何かいい音楽があれば教えてください。
M&I MUSICにはいい沖縄の音楽がありますよ。
今日、泊まっていたホテルのレストランで琴を聞きました。その時、和服を着た女性がサービスをしてくれて日本の情緒を感じることができて嬉しかったです。
あなたの目指す音楽、シンガーはどのようなものですか。夢、抱負を聞かせてください。
私の夢はいま現実になっています。これからもっと長く歌って行きたいと思っています。私は、CDを出すのが目標ではありません。多くの人とコンタクトしながら歌って行きたいと思っています。やはり、人を前にして歌うのは雰囲気が違ってきます。気持ち的なところが大事だと思っています。
今回のCDはオリジナルが1曲でしたが、今後はもっと私のオリジナルを歌って行きたいと思っています。
今週(11月27日)恵比寿でライブを行いますが、その他の予定は。
甲府でライブを行います。ぶどうが好きなので楽しみです。
CDが順調に売れれば再来日ができます。是非、また来たいですね。
日本の音楽ファンにメッセージを。
まずはこのインタビュー記事を読んでいただいてありがとうございます。
また、CDを聞いてくれた方もありがとうございます。
是非、ライブを聞いていただきたいと思います。私は歌手ですから音楽でメッセージを表したいと思っています。
アカペラで”ラ・ビアン・ローズ”を歌いますがネットで流せますか。
はい、大丈夫です。
本日は有難うございました。
[通訳:山田紀子]
フランス語に加え、英語、スペイン語、イタリア語、そしてセネガルのウォロフ語を話せるというアワさんでしたが、フランス語で話していただきました。時々こちらも英語で口を挟んだり、彼女も日本語と英語で返してくれなど楽しく盛り上がったインタビューでした。アカペラはボイスレコーダーで録音したので若干ノイズが入っています。
アワさんの今後のワールドワイドでの活躍を期待します。
(2008.11.25)