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レコーディングのメンバーは稲垣さんとニューヨークで活躍されている大野俊三さんのお二人で決めていただきました

 ニューヨークの一流ミュージシャンとのすばらしいアルバムが出来上がりました。
メンバーはどのようにして決めたのですか。稲垣次郎のサポートもあったようですが。

 稲垣さんとニューヨークで活躍されている大野俊三さんのお二人で決めていただきました。


 ホーンが入った本格的なジャズ・グループをバックに対等に歌うのは大変だと思いますが、なぜ、そのようなスタイルをとったのですか。

 デイヴィットさんのアレンジに因るものでした。最初の段階からテナー&トランペットは入れる予定でしたので大方想像はしていましたが、レコーディングした後、聴いてみると凄くてビックリしました。やはりレコーディングの時は歌うのが精一杯だったのですね(笑)


 アレンジはピアノのデヴィッド・バークマンが行っていますが平田さんからも具体的なリクエストを出したりしたのですか。

  .はい! 2曲は私のイメージでアレンジをしていましたので、その譜面を送りました。
また、残りの8曲もテンポやスタイルを申し上げていました。


 本作は、いわゆるスタンダードが5曲、ポップス曲が5曲という構成ですが、選曲はどのようにしたのですか。また、レコーディングではもっと多くの曲を歌ったのですか。

  稲垣さんと相談しながら選曲しました。
また、私が東京でスタートしまして20年になりますが、その間支えてもらった母への感謝を込め、リクエストがあったポピュラーやスタンダード曲にしました。
この10曲だけです。


 ニューヨークでのレコーディングはどうでしたか。エピソードがあれば教えてください。

  .エピソードになるか?わかりませんが、ニューヨークへ着いた翌日からレコーディングが始まったのですが、その日のお天気は最高でフレンドリーに迎えてくださいました。そして素晴らしいミュージシャンの演奏、リハーサルに乗せ一緒に歌い始めましたが、初日うまく歌えず暗かったのですが、その翌日大野俊三さんから真っ赤なバラの花とカードのプレゼントをいただきました。頂いたその花を私が歌うスタジオから良く見えるところに飾りました。その御蔭でリラックスしながら集中して歌えました。

また、AngeL Eyesのレコーディングの際、Topの場所をルバート(一時的に自由なテンポで歌う)で歌った後、直ぐにベースのアイラ・コールマンさんより
「Very Nice !」と声を掛けて頂きました。大変嬉しかった瞬間です。


 ニューヨークでジャズを聞きに行きましたか。印象に残ったミュージシャンはいましたか。

  友人曰く、ニューヨークでは、あまりスタンダードは歌わないそうでして、ホーリー・コールもオリジナルを酒を飲みながらエネルギッシュに歌っていました。場内は観光客も多く、ライブ中に話し声が聞こえビックリしました。
東京のブルーノートでは演奏中、話し声は聴いた事ありませんでしたので、不思議でした。


ジャズ・ボーカルとポップス・ボーカルの違いは、歌の中に自然とブルーズ・フィールがあるかどうかではないでしょうか

 ジャズ・ボーカルとポップス・ボーカルの違いは何でしょうか。
フランク・シナトラの”My Way”やサラ・ヴォーンの”ラヴァーズ・コンチェルト”はジャズですか。

 ジャズ・ボーカルとポップス・ボーカルの違いは、歌唱の際にビートの上にピッタリ乗って歌っているのが、ポップスです。一方ジャズはフィールの作り方やレイドバックして歌ったり、ビートの間で歌ったりしています。
また大きな違いは、歌の中に自然とブルース・フィールがあるかどうかではないでしょうか?

フランク・シナトラの”My Way”はポップス・ボーカルでしょう? フランク・シナトラは素晴らしいアレンジにストレート歌唱法で丁寧に歌っていますが、そこに泥臭いブルー・ノートは使われてないと思います。
彼の歌っている曲は ジャズ・アレンジに因るものですが、歌っている歌唱スタイルはポピュラーだと思います。

サラ・ヴォーンの”ラヴァーズ・コンチェルト”は、曲はクラシックですが、サラのビートの取り方、歌い方など良く聴いてみると少しレイドバックした歌い方が感じられます。そして歌唱の基盤にブルース・フィールが感じられると思います。

違いは歌の中に自然とブルース・フィールがあるかどうかでしょう。


 尊敬するシンガー、ミュージシャンはだれですか。

 エラ・フィッツジェラルド:エラに起きた悲しい人生にも負けず、精一杯愛らしい声で歌ったり、お茶目に歌ったり、病気で歌えなくなるまで頑張って歌い人生を謳歌したこと。また、働いたお金を恵まれない子供達へ寄付したり応援したことなど、凄いと思っています。

ブラッド・メルドー :今年3月にサントリー・ホールに行ったコンサートで、すっかり魅了された。凄い演奏、そしてその後の5回のアンコール、そして疲れを見せずコンサートの後、多くの方へ優しい微笑みやコメントをする紳士な佇まいが凄かったです。


 現在、洗足学園音楽大学でジャズ・ボーカルを教えているそうですが学生さんには誰を勉強するように言っていますか。

 私は講座をいくつか持たせていただいておりますが、その中に”Jazz Vocal Survey”というクラスがあります。1895年生まれ のベッシー・スミスから
最近益々輝いているダイアン・クラールまで1年を通して、毎週いろんな歌手を時代背景と共にDVDを観たり、CDを聴いたりしながら勉強しております。
そんな中、学生はその年齢で感じる共感を持てる歌手に心を動かされているかと思いますので、私の方から特別に誰かを勉強するようにとは申しません。
もちろん、質問や特別に聞いてきたらいろんなタイプの歌手を参考に答えることはします。


「チャリティーJazzコンサート」の目的は海外のストリートチルドレンを支援することです

 「チャリティーJazzコンサート」を継続的にやっていらっしゃるようですね。どのような趣旨、考えからですか。

  このコンサートの目的は海外のストリートチルドレンを支援することです。フィリピン・パヤタスの貧困とともに生きる子供たちをはじめ、メキシコやブラジルのストリートチルドレンを支援しています。そういった子供たちが、希望をもって生きていくために何か少しでも手助けが出来ればと願っています。


 今後どのような音楽を目指していますか。また、活動の計画を教えてください。

  取り合えず今回レコーディングしたCDの曲をいろんな場所で歌い、もっとパフォーマンスの表現の幅を広げて行きたいと考えております。
オンリー・ワンの世界ですね!その為にも トリオ、カルテット、デュオ、 弾き語り、いろんな場所(日本全国)いろんな表現でスタンダードやポップな曲を歌いたいと思います。 今年はこのCDをたくさん売って行きたいですね(笑)

有り難うございました。