この度「New York Callin’」を米国で発売開始しましたがオリジナル中心ですね。アルバムもコンセプト何ですか。
私の夢であった、「ジャズの本拠地であるニューヨークで学び生活し、自分の音楽を創り演奏する、いわゆる自分を表現する」ことを第一弾のアルバムにしたかったのです。
アルバムの中にちょっとその説明をしておきました。
“New York calls me to achieve my dream and that is to express my music.”
現在は海外のサイトでしか購入できませんが、日本盤を発売する計画はありますか。
日本盤を発売する計画は、今の所残念ながらありません。アメリカでプレスした分が完売になり、日本のファンの方のニーズが多ければそうさせていただくかもしれません。是非そう願いたいですね。
10曲中4曲にホーンを加えておりサウンドに変化があってとても素晴らしいですがアレンジは相当勉強したのですか。
バークリー音楽院、ロングアイランド大学の大学院、マンハッタン音楽大学の大学院と学ばれていますね。
アレンジは相当勉強した訳では決してありませんが、アレンジをするのは好きです。ピアノの練習をしようと思ってピアノに向かっていて、気がつくと曲のアレンジをしてることが多いですね.(笑)
アレンジの勉強は、バークリー音楽院で超基本的なものを学び、のちニューヨーク大学院でジム・ マックニーリ氏(ビレッジバンガードオーケストラのアレンジャー/ピアニスト)に小編成のアレンジと作曲法を習い、またデイビッド・マシューズ氏にはビッグバンドアレンジを習いました。マンハッタン音楽院を卒業した2004年には、BMIジャズ・ワークショップ、これはオーディションで受かると2年間授業料なし(1ヶ月に2回ほどですが)というもので、ビッグバンドアレンジをジム・マックニーリ氏とマイクアベーネ氏に師事しました。このワークショップは基本的、オーソドックスなアレンジのクラスでは全くなく、オリジナル曲のみをユニークにビッグバンドにアレンジするという面白いクラスでした。
今回のアルバムは、トランペット(またはフリューゲルホーン)と、アルトサックス(またはソプラノサックス)の2管だけでしたが、この2管だけでいかにベターな音を選ぶのは、ビッグバンドアレンジで多くの音を選ぶのよりも考えようによっては難しいです。
演奏のクオーリティーは非常に高いと思います。メンバーを紹介してください。
ジョー・マグナレリー (トランペット、フリューゲルホーン)は、Criss Cross レコーディングアーティストで、NY、アメリカ国内はもちろん、ヨーロッパツアー等でも活躍中、また1990年には、セロニアスモンクコンペティションのセミファイナリストになっています。
マイク・デュルッボ (アルトサックスホーン、ソプラノソックスホーン)は、Criss Cross から数枚アルバムを出した後、現在はCellar Live のレコーディングアーティストとして活躍中。サイドメンとして、エリック・アレクザンダー(ts),スティーブ・デイビス(tb), ジョー・ファームスワース(ds),ピーター・バーステイン(g)等とも活躍中。
マルコ・パナシア(ベース)は、若手天才ピアニスト、エルダーのサイドメンとして活躍した後、様々なベテランのミュージシャン達、ケニー・バロン(p),エリック・リード(p), ダドー・モローニ(p)等々と共演。
ピート・バンノーストランド (ドラムス)は、ウィントン・マルサレス率いる”リンカーンセンタージャズオーケストラ“のピアニスト、ダン・ニマーのバンドのドラマーとして活躍する中、様々なサイドメンとして活躍中、NY若手ドラマーとして注目を浴びています。
ブルーノートにも出演されたそうですがニューヨークでのライブ活動はどのように行っていますか。
ブルーノートは、はじめの年は、自分でデモCDを送ってそれを聴いてもらい、仕事をいただきました。2回目のブルーノート出演の時は、アーティストマネージングの人が仲に入ってくださって、ジャズマガジン等の広告に出していただいたりしたこともありますが、基本的には自分で仕事を取る、セルフプロモートが基本です。
ニューヨークで日本人ミュージシャン同士の交流はありますか
ほとんど日本人ミュージシャン達の輪には入っていませんが、せっかく同じ日本人で異国の土地ニューヨークで頑張ってる人達ですので、知り合えたらその関係は大切にしたいです。
一緒に演奏していただいた邦人のミュージシャンは、ルー・ドナルドソンのドラマー、田井中福士さんや、ジュニア・マンスのベーシスト、田中ひでさんとは偶然、同じバンドに雇われて毎週一緒に演奏してます。
米国のジャズと日本のジャズとどのように違いますか。
今の日本のジャズのレベルはとても高いと思います。日本ツアーから帰って来たアメリカ人のミュージシャン達もそう言って驚いています。
違いといえば、アメリカはもっと個性があると思います。これは音楽に関わらず、アメリカは独自の発想、個性を重んじるところからくるのでしょう。
演奏でいつも心がけていることは何ですか
その曲のイメージを大切にして、気持ちを込めて弾く事、あとは、その時の演奏者とオーディエンスと一体になって曲を一緒に創っていくという事です。
日本に帰って活動する計画はありますか。
完全に帰国して活動という計画はありませんが、将来的にはあり得るかもしれません。
今の所2007年より、毎年夏には、Japan Tourを行っています。
今後の抱負を聞かせてください。
これからもっと色々な音楽を聴いたり、色々な人達と演奏をしたり、ユニークな曲を作ったりしてニューヨーク、日本、ヨーロッパ等で演奏したいです。
またピアノトリオだけでなく、スモールコンボからストリングスオーケストラに至までのアルバムも作りたいです。
(2009.3.9)