Jazz Pageは日本のジャズを中心に新譜アルバムやミュージシャンの活動状況などジャズ情報を毎週発信しています。

Jazz Pageインタビュー Jazz Pageインタビュー

-----本作は、生ギター1本の伴奏で歌っていますが、このフォーマットにした理由は何ですか。

数曲のセッションを通して調和を感じ録音してみようかなという気持ちになりました。
楽曲にも依ると思いますが、お互いのサウンドが良く纏まってトータルに良い感じだったのでノリで。Smile.
スタジオで録音の際にはプレスする事を前提にしていませんでした。


-----ギタリストのマーク・ワゴナーとはどのようなつながりですか。彼を紹介してください。

3rdアルバム「ス・ワンダフルの共演者です。当時、録音に当たり御紹介を頂いて”You Must Believe In Spring”をギターとデュオで収録しました。音程一つを取っても難しい歌なのですが、気負う事なく歌う事が出来、良い印象を持っていました。昨年7/24に武蔵野スイングホールで3rdアルバムの発売記念コンサートを開催しヘンリーとマークにも参加して頂きました。その後デユオで数曲の録音をする機会を得て9曲録音出来たので、続編的なアルバムとして4thを製作しリリースする事に致しました。


-----選曲はどのような考えで行いましたか。収録時間も34分余りとレコードと同じくらいで丁度よいですね。おいしい料理は少しでも満足します。


有り難うございます。
”But Beautiful”と”Emily ”を録音したいという気持から始まって、何時もの如く好きな曲の中からギターとデュオで合いそうな歌を選びました。慣れているレパートリーから選曲すれば良いと思い乍ら、毎回録音時には新しく挑む曲に心が動きます。素晴らしい曲、歌いたい曲が多いからでしょう。
今回の収録でレパートリーだった曲は”My Romance”だけでした。ルバートで1コーラスを歌いTake1をそのまま収録致しました。
3rdアルバムで、バイオリン・ベース・ギター・ピアノの伴奏で収録した”It Never Entered My Mind”を、今回スペシァルトラックとしてデュオで収録しました。
実は”Emily”には、以前にエレクトリックギターと録音した別バージョンもあり、いずれ発表させて頂ければ幸いです。この”Emily”には、ジャズ・プロデューサーの故石原康行先生より大変良い御感想を頂いてとても嬉しい想い出がございます。又”Gentle Rain”は私の声に良く合うと御推奨下さいました。高田敬三先生もケティの声にピッタリの歌とライナー・ノートに書いて下さいました。
”Gentle Rain”はボイスを抑えてソフトに歌いましたが、どのような曲が最も合うか自分ではよく解りません。気がつけば、私は少しSentimentalな『愛』の歌を多く選曲しています。歌詞を第一に選曲する歌手が多いとも言われますが、私は先ずメロディーの強いインプレッションが心に残ります。勿論タイトルも歌詞も同じ位重要です。メロディーだけを聴いて描くイメージが歌詞と見事に合致するのは、旋律自体に作曲者の歌(心)が刻まれているからだと思います。作者の心を受け取り、楽しくなりダンスしたり、寂しく一人涙したり、歌詞に乗って歌ったり。音楽は本当に美しく素晴らしい。生きているなぁと実感する瞬間です。


-----レコーディングはアナログで行ったそうですが、何故ですか。

その方が良いと思ったから。(^^)アコースティックギター1本での録音で、ミキシングの際にもEQを加えていない生のサウンドです。2ndの「Say It」もアナログ録音でした。1stと3rdはデジタル録音です。何れもナチュラルなサウンドに仕上がっているかなと思います。


-----シンプルにストレートに歌っていますがKetty-Kらしいジャズを感じます。そのような味はどこから来るのですか。

Ketty-Kらしいですか? ありがとうございます。自分の音楽を探求しています。
歌だけに限らないと思いますが、誰もが歩んで来た(行く)人生がベースになり、その人らしさ(感覚)が育まれて自然に表現されると思います。
余分に作り込まず素直に在りのままに。


-----“Meditation”では歌詞のないハミングのように歌っていますが、狙いは何ですか。

この曲のみギターの傍らで歌い、比較的早いテンポで同時録音致しました。身体を揺らし乍 らワードレスで歌い始めたTake1そのままの収録です。
スタジオの部屋は、ガラス張りでもなくモニターもない為お互いの姿が見えません。ヘッドフォンから聞こえてくる音と気配だけが頼りです。歌いだしは物憂げな歌詞なのですが光も差していて、軽快なリズムで歌うのが心地良くて。
寂しい歌を明るく歌う事もあります。御自由に『瞑想』して下さればと思います。


-----ジャズを歌っている時、どのようなことを心掛けていますか。

『高音でオペラのように声を張り上げてはいけない。口の中で語るように歌いなさい。』とバリー・ハリス先生より御指導を頂きました。 高音は張り上げると声が出易いのですが気をつけています。
『ジャズ・ボーカルは表現力』と故石原康行先生より御教示を賜りました。
作者への敬意から原曲に込められた想いを素直に表現する事を心掛けています。
心を込めて歌い、誰かの心に何かが届く事を願っています。それが私の一番の幸せです。


-----ジャズ・ボーカルとポップスとはどう違いますか。

この質問に答えるには、ジャズは何かポップスは何かを知っていなければならないので、 残念乍ら明解な回答となりません。。m(- -)m。
専門音楽と一般音楽、アド・リブ、オフノート、スイング(ノリ)、演奏方法等々、広義/狭義の区別と解釈もあるかと思います。でも私にとってジャズは96%解らない(まるで宇宙の様な)魅惑の音楽なのです・・。
『ジャズは個性。』とジャズ評論家の先生のお言葉に、『私は在りのままでよい。』と勇気を頂いた事もございました。私の印象として楽器との共演は、音の波に乗り乍らジャズという名の船の航海かな...
絶対沈まない船への信頼がベースです。 Smile.
楽器同士の共演は、同じ土俵で違う個性と個性がぶつかり、一見矛盾しているように見えて一つの方向性と纏まりを保ちつつ良いハーモニーの生まれるCoolな世界。 自由である一方、歌も楽器も規則正しく整理されていて直感的な判断(感覚)が常に要求される音楽。そんなイメージでしょうか。
言葉での説明は難しいです。歌い乍ら、『あ、ここで巧くフィットした。』とか、メンバー全員が同じ波長に自然に乗る事が出来、歌い終わった時に、『良い感じだった。』とか、始まってみないと、又終わってみないと解らない音楽。そんな感じです。Smile.
私の歌にはジャンルも枠もありません。大好きなジャズの楽曲を歌い乍らワクワクもするし、心の底にまでずっしりと重みを受け取る事もある。ジャズ・ボーカルは面白い。


----- 今後の活動計画、抱負などを聞かせてください。

ありがとうございます。
直近のご案内になりますが、 8/8(月)に、「But Beautiful 」をリリース致します。瀬川昌久先生が推薦文を、高田敬三先生がライナー・ノートを御執筆下さいました。とても光栄に思います。
8/10 (水) は、ゲストボーカルで六本木のサテンドールに出演させて頂きます。7名編成です。
9/11 (日)は、東京国際科学フェスティバルの公認企画として『Ketty-K:宇宙民の会~Life 命を考える~Ketty-Kチャリティージャズライブと宇宙映像Vol.3』を三鷹で実施致します。
10/4〜、音楽と関係ないのですがパリで開催の展示会に絵画と陶芸の2点を出品予定です。
各詳細は私のHPで御案内させてください。Ketty-Kで検索してください。どうぞ宜しく*

 太古より音楽も天文も大切なコミュニケーション・ツールの一つでした。誰もが何かの形でコミュニケーションを必要としていると思います。人としてアーティストとして自分に出来る何かを模索しています。歌は自分そのものと思っていて日々成長を願うのみです。私の音楽に共感を頂けましたら皆様の応援を宜しくお願い致します。何一つ簡単な事はなく、何事も一人では出来ません。今後共宜しく御指導くださいませ。
インタビューを有り難うございました。

  2011.8
Many Thanks / Ketty-K (ケティー・ケィ)


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