Jazz Pageは日本のジャズを中心に新譜アルバムやミュージシャンの活動状況などジャズ情報を毎週発信しています。

 

----- この度、約8年ぶりとなる新録作品が発売となりました。ご感想を教えて下さい。

「すごく音が良くて細かく綺麗に録ってくださって、本当にいい物を作ろうという意気込みが感じられました んで、とても嬉しく思っています。」


----- 録音はいかがでしたか。

「初めはスタジオが遠いから(※)ちょっと心配してたんですね。だけど、空気が良かった。ちょっと外に出 た時に、普通のレコーディングスタジオだったらビルの中なわけですよね。だけど今回は目の前には公園があ ってとても空気が綺麗なので、喉の調子も違いましたね。
録音もスムーズにいって、結果的に本当に良かった です。やってみるまで何が起きるか分からないものですね(笑)。」
※読売ランド付近にある「T-TOC STUDIO」にて録音


----- 今作の録音にあたって、どのような想いで臨まれましたか。

「こういったチャンスはあと何回もあるとは思っていないんです。もしかしたらこれがファイナルになるかも しれない。だから、これまで録音してこなかった曲をやろうっていうのがありましたね。
それで、歌いなれた ものと、歌いなれていないけれどもジャズシンガーとしてこれは取り上げておかないと、というような曲を入 れました。例えば『’Round Midnight』とか『I Remember Clifford』とかですね。
アメリカの人は自国語ですから 難なく歌っていますけど、日本人にとっては中々大変な曲なんですよ。それに音域も広い歌なので、あんまり 日本人は歌ってないですね。歌っているとしても男の人が多いんじゃないかしら。女の人には声の変わり目が あって、そこを中々カバー出来ないんであんまり歌っている人はいないですね。そういった事で、意気込みは ありました。
それと、優しく誰でも歌えるようなものを楽しく歌うっていうのはありますね。ただただ、威張 って歌っているようなのはジャズシンガーでは無いですからね。やっぱり楽しみや悲しみを分かち合えるよう な曲も大切ですからね。そのような感じで、色んなものを選んだつもりです。」


----- 今回アレンジはピアニストの北島さんが務められていますが、北島さんとの出会いはいつごろだったんですか。

「割と昔からリサイタルには出てもらっていたりして、レコーディングでも一度弾いて頂いてるんですね。
北島 さんはとても大きなもの包み込んでくれる感じがするというか、凄くバイタリティも溢れる方ですね。型にはま らず、ワイルドでどんな方向にもいける、だけど繊細なところもあって。もう、これからぐんぐん伸びていきま すね。アレンジを含め、他のメンバーの事なども全てお任せしました。」


----- 出来上がってきたアレンジを聴いていかがでしたか。

「もう素晴らしいですね。あたしの希望も全部受け入れてくれたアレンジをしてくださいました。
例えば『ここ でブレイクを入れたい』というのがあったら、そのようにブレイクを入れて下さって、全く違和感がないんですね。
それにキーに関してもエニーキーOKで、何でもやってくださいました。すごくスケールの大きな方ですよ ね。」


----- どんな作品に仕上がりましたでしょうか。

「きらびやかで華やかでって言う感じはないですけども、皆さんの心に残る様な作品であればいいなぁと思って いますね。
華やかさっていうところでは若い人に勝てないかもしれないですけど、想いとかそういったところで は多くの事を伝えられると思っています。」

 これまでたくさんの作品を残し、第一線で活躍をなさってきたマーサさんにとって、“JAZZ”とはどういったも のなのか、僭越ながら伺ってみた。

「私の場合は本当に生活に密着していますね。
もともとは生活の為に歌っていましたしね。歌い始めてから色ん な事や色んな出会いがありましたけど、やっぱり努力はずっとしていたんですね 。 あれやこれやとやらなくちゃ いけないことがあったので。
皆さんに伝えたいのは“努力をすればなんとかなる”っていうこと。運ももちろんあ ったんでしょうけど、やっぱり努力ですね。
ボーカルハウスでたくさんの生徒をみていますけど、やっぱり長い こと勉強している生徒はうんとうまくなってる。それでやっているうちにチャンスの様なものがきたら掴んでみ る。それが将来の足がかりになっていくんですね。」


(2009.11 courtesy of T-TOC-RECORDS)


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