Jazz Pageでは1stアルバムの「Why try to change me now ?」からMAYAさんのアルバムを紹介させていただいています。
最初に聞いたときからもしかしたらブレイクするかもしれないとレビューに書かせて頂きました。
実際にその通りになって大変喜んでいます。
ラテンアルバムということですが、ラテンが好きな理由はなんですか。
着物でジャズを歌うこともあるMAYAさんとどう関連するのですか。
私はラテン音楽には、どの音楽ジャンルにも感じなかった自分との相性の良さを深く感じています。
ノリにしても哀愁感にしても言葉の響きにしても全てを愛せるというか・・・。
ある意味、私にとって宿命を感じる音楽と言いましょうか?ラテン=私の人生です。

なぜ、ラテンバンドを使用しなかったのですか。
いつもの松尾バンドですね。パーカッションやトランペットなどが入っていませんが。
私の感じるラテンとは、哀愁、色気、強さと儚さ、情熱、生きざま、そして自分自身を強く感じる音楽です。
それを表現するにはラテン畑のミュージシャンばかりを集めてのサウンドは私には必要ありませんでした。
それよりも、自分が体当たりで強く発した声とフィーリングをもれなく100%キャッチし、それぞれの音にしていく安定感と信頼のおけるメンバーがまず今回のラテンアルバムでは必要な事でした。
長く共演し、お互い信頼し合い、コミュニケーションが出来ている人でないとできない、 音楽的な事と、人間的、精神的な事が私のラテンには重要と考えたのです。
ですので松尾明さん、嶌田憲二さん小林裕さん、内田光昭さん、関根彰良さんという存在は絶対だと思いました。しかし今回初顔合わせのラテン畑のピアニストが一人参加しています。
岡田げんさんはお互いに違う環境で音楽をしてきたにも拘らず、直ぐに私の世界観をキャッチし、MAYA&げんの世界が生まれました。この出会いは大成功のサウンドに繋がったと思います。
トローンボーンが入っていますが、Tbをやっている寺島さんのリクエストですか。
寺島さんの好きな楽器と言うのも間違いではありませんが、数居るトロンボーン奏者の中でも内田光昭さんの音と歌心溢れるソロが私のラテンには絶対必要でしたので、今回参加していただきました。
ラテンとジャズはノリが違うと思いますが、歌い方を変えるのに苦労しませんか。
私はリズムのノリで歌い方を変えたことはなく、変わるとしたら心のノリで表現が変わるタイプですかね。
ラテンというとどの国が好きですか。行ったことがありますか。
キューバ、スペイン、マルチニーク島へいつか行ってみたいですね。
選曲はどのように行ったのですか。
プロデューサー寺島さんやレコード会社の菊田さん、音楽監督の松尾さんたちのそれぞれの貴重な御意見も取り入れつつ、でも最終的には自分自身が強く歌いたいと感じた物を究極の選択で選曲させていただきました。
ベサメムーチョは以前も「She's Something」で歌っていましたが、今回もまた取り上げていますね。何か思い入れがあるのですか。
2ndアルバム「She's Something」で歌ったベサメは原曲とはイメージの違う感じで、妖精的で不思議なベサメムーチョを表現しました。
時を経て、色んなジャンルの歌や言葉をうたってきている今の自分は何をこの歌で表現すべきかを考えた時、メロディーを崩すこと無く歌う境地に至りました。
ベサメムーチョは私の中での色あせない特別な1曲だと思っています。
リード・トラックは”優しいマルチニークの女”だと思います。
この曲だけエレキ・ベースを使用している理由は何ですか。また、なぜ最後の方に置いたのですか。
エレキベースではありません(ウッドベースです)エレキギターを強調した曲です。
新しいパッションをと思い録音時に急にひらめきお願いしました。最後の方に入っている理由は全体のバランス上の問題です。
本作には2曲インストのみのトラックがあります。どのような意図ですか。
私は息抜きになって大変いいと思いました。
プロデューサー寺島靖国さんの考えで、インストがあった方がMAYAの世界観をより際立たせるとの事で寺島レコードでの私の作品は全てインストが入っています。
昔、日本ではペレス・プラードやトリオ・ロス・パンチョス、ハリー・ベラフォンテなどラテンが流行った時期がありました。
日本人とラテン音楽は通じるところがあるのでしょうか。
日本人の心に潜む哀愁感や人間臭さはラテン音楽に通じている気がします。
MAYAさんの好きなラテン・ミュージシャンは誰ですか。
MAYSA
本作では、スペイン語、フランス語などで歌っていますが、MAYAさんは何ヶ国語を話せるのですか。
今作では、スペイン語、クレオール語、ポルトガル語、英語で録音しています。
それらに加え過去の作品ではロシア語、日本語、イタリア語、フランス語、ライヴでは中国語の曲も歌っています。気がつけば9ヶ国語になっていました(笑)。
原語で歌う事により、その曲のもつ情景がより豊かになりますよね。
今後の抱負を聞かせてください。
やりたいことはありすぎるタイプなのですが・・・。
とにかくMAYAと言う存在でしか出来ない音楽をやりたいですね。
それから自分の生きざまを声にしていけるような、そんな歌手になって行きたいです。
今作のニューアルバム“マルチニークの女”はラテンアルバムと一言で言っても、フラメンコ、ロック、キューバンラテン、タンゴ、JAZZの要素を取り入れ4ヶ国語の響きで歌っています。
Jazz Pageをご覧になっているJAZZファンの方は勿論、幅広い音楽ファンの方々に見て、聞いて、感じて頂けたらそんなに嬉しい事はありません。
そう言う方達といつの日かLIVEでもお会いしたいですね。
有難うございました。
何を勘違いしたのか”優しいマルチニークの女”はエレベーではなくギターでしたね。失礼しました。
(2009.4.20)