Q.デビュー・アルバム「YES」にはスタンダードを除いては私の知らない曲が多いのですが、曲の解説を簡単にしていただけますか。
"Peaceful"はシンガー・ソングライター、ケニー・ランキングの曲。"Lucky to be me"は1944年バースタイン作曲のミュージカルナンバー。"Hat full of stars"はシンディ・ローパーが唄った曲。"You fascinate me so"はブロッサム・ディアリーやジャネット・サイデルで聴いた曲。"And so it goes"はビリー・ジョエルが創り唄った曲。"Too darn hot"はコール・ポーター作詞作曲のミュージカル「キス・ミー・ケイト」の中の曲。"Some other time"もバースタイン作曲のミュージカル「オン・ザ・タウン」の中の曲。"Afro blue"はコルトレーン等も演奏しているアフロ・ジャズ・ナンバー。"Double rainbow"はボサ・ノヴァの創始者アントニオ・カルロス・ジョビンの曲。「オレンジ・カラード・スカイ」はナット・キング・コールがスタン・ケントン楽団で唄いヒットさせた曲。"Watch what happens"はミシェル・ルグラン作曲のミュージカル「シェルプールの雨傘」で使われた曲。"The way you look tonight"は1936年のミュージカル「Swing time」でフレッド・アステアが唄って有名になった曲。"Night and day"はコール・ポーター、"Smile"はチャップリン作曲、古くから親しまれているお馴染みの曲です。
Q.通常ボーカル、特にデビュー・アルバムはスタンダードのオンパレードということが多いのですが選曲はどのような意図でおこなったのですか。これらはライブでいつも歌っているのですか。
あまりスタンダードとかポップスとかという範疇にとらわれず自分が聴いて、この曲いいな〜、私だったらこんな風に歌いたいな〜と思った曲を選定したらこういう選曲になったということです。ほとんどの曲はいつもライブハウスで歌っているものですが、"Peaceful"と"Afro blue"は今回のレコーディングのために覚えた曲です。
Q.このアルバムではリスナーにどのようなところを聞いてほしいですか
私はいつも唄も生き方もあまり背伸びはせず自然体でいたいと思っています。何年か後にはまた変わっているかも知れませんが、今回のレコーディングでは今25才、等身大の中垣あかねを表現したいと思いました。私の唄はもちろんですが、素敵なアレンジ、参加していただいたミュージシャンの愛に溢れた演奏もじっくり聴いていただきたいと思います。
Q.レコーディングは順調でしたか。アレンジはどのように行ったのですか。
エピソードがあれば教えてください。
アレンジはよくライブでご一緒し、私がとても尊敬するピアニスト竹下清志さんにお願いしました。曲数が多く時間が少なかったので、心配していたのですが思ったよりスムーズに和気アイアイと楽しくできました。中には最初のアレンジとは全く別ものになってしまったものも数曲・・(笑)
Q.ジャズ・ボーカルをはじめたきっかけは何ですか。
はじめてジャズのライブハウスに行った時に、涙が出るほどの感動を覚えました。それから何回もライブハウスへ足を運んだりジャズのCDを聴くうち、自分も聴く側ではなく演奏する側になりたいと強く思うようになったのがきっかけです。幸いなことに、それから半年ほど後に初ライブの機会を得て、それ以後、多くの人に支えられライブ活動をするようになりました。
Q.あなたが尊敬するジャズ・ミュージシャンやいつも聞いているCDが誰ですか。
ブロッサム・ディアリー、アニタ・オディ、スコット・ラファロ、ビル・エヴァンス、フレッド・ハーシュ、エリス・レジーナ等々、書ききれないほど好きなミュージシャンがいます。
Q.ジャズ・ボーカルとポップスの切り分けは難しいですが、あなたはどのように考えていますか
曲の如何に関わらず、ジャズはミュージシャンが反応しあったり、溶け込みあったりしながら演奏者がその場で創り出す音楽だと自分の浅い経験の中から感じています。スタンダードを唄ってもポップスを唄っても、そうした要素をもち、その中で自分を表現できればいいと思っています。
Q.今後の将来の抱負を聞かせてください。
今は東海地区のライブ活動が中心ですが、今回のレコ発でいろいろな場所に行く予定です。年齢や性別問わずたくさんの人に私の唄を聴いていただけたらうれしいです。夢は世界をライブで回ること。世界を舞台にという大それたことではなく、ライブをしているといろんな出会いがあるんです。今までの人との出会いは私の貴重な財産です。
世界を回れば、それこそいろんな出会いがあるかなって(笑) (2008.1.8)