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JVC Jazz Festival

3月1日、”JVC Jazz Festival Tokyo”の2日目の夜の部を聞きに行った。”JVC Jazz Festival Tokyo”を聞くのは初めて。
”JVC Jazz Festival”は1984年から日本ビクターにより開催されているが日本での開催は2004年から。ルーツは映画「真夏の夜のジャズ」で有名ななった”Newport Jazz Festival”で、トップ・クラスのジャズ・ミュージシャンが出演、多くの名演がレコードにもなっている。しかし、日本版の”JVC Jazz Festival Tokyo”では過去にパリス・マッチなどJ-POPシンガーが出演するなど余りにもプログラムがジャズとかけ離れており興味をなくしていた。
最近、BlueNote Tokyoが運営に参画してから内容も充実してきたようで今年はの'90年代トップ・ピアニストであった大西順子や'60年代の人気フュージョンバンド”クルセイダーズ”の再結成バンドの出演など話題に富んでいた。中でも、私の関心は大西順子で、彼女がビッグ・イベントに出演するということで完全復活なのかどうかを確認したかったからだ。大西は、2000年頃からシーンから姿を消した。そして、2005年4月、大野俊三帰国ツアーに参加し演奏活動再開したが好調という話は伝わってこない。

18:00開演であったが、30分前に会場へ到着。ステージではピアノの調律がまだ行われていた。よく見るとピアノ以外楽器が見当たらない。普通、ドラムスがセットされているのに何故かと思っているうちに開演のチャイムがなる。何と大西順子のピアノ・ソロでスタートだ。
ジャズ・フェスのオープニングがピアノ・ソロというのは聞いたことがない。

真っ赤なドレスを身にまとい大西がピアノの前に座りいきなり低音で重いリズムを刻み、右手で美しいメロディーを次々と紡ぎだしていく。"Eulogia"だ。以前と変わらない切れのいいタッチで現代音楽を想わせるような抽象的なサウンドを織り交ぜ力強い演奏を繰り広げていく。息もつかせずメドレーで弾きまくり3〜4曲目くらいになるのだろうか”StarDust”をストライドピアノ風なリズムを交えながらスケールの大きいアドリブで聴衆を魅了した。ここではじめて大西がマイクを持ったが、「持ち時間が30分しかないのであまり演奏できません」と言って、すぐに”Take The A Train”を弾き始めた。3コーラスくらいの短い演奏だったが密度の濃い内容で満足。会場から大きな拍手でステージを終了した。

大西の演奏は自信に満ちたもので、よくソロでこれだけ長時間アドリブが続けられると感心するほど充実した演奏。 大西順子は完全に復調していることを強く印象付けたステージであった。今度は、ピアノ・トリオを是非聞いてみたい。

2番手は、”HARVEY MASON TRIO featuring Very Special guests PAT MARTINO and TONY MONACO”。ハービ・メーソンのトリオにパット・マルチノのギターとトニー・モナコのオルガンがゲストというので5人で演奏するのかと思ったらオルガン・トリオだった。
ハービー・メーソンは様々なピアニストを招きすばらしいアルバムを作りグラミー賞を獲得したことは記憶に新しい。パット・マルチノは名前は知っているがレコードは聞いたことがない。トニー・モナコは名前すら知らない。ということでどんな演奏なのか想像を巡らしていたのだが、最高にグルーブするすばらしい演奏だった。”Four On Six”ではじまりブルース・フィーリング溢れるパットのプレイで一気に引き込まれる。そして、オルガンのトニーは徐々に盛り上げるファンキーなプレイ、ハービーは見事なインタープレイでドラマチックにプッシュする名人芸。3人での演奏とは思えない迫力充分の演奏。3曲で30分と物足りなかったが演奏自体は文句なしの快演であった。


harvy_crusaders

最後は、”THE CRUSADERS ”。メンバーは、JOE SAMPLE (Fenders Rhodes & Wurlitzer), WILTON FELDER (Sax), RAY PARKER,Jr. (G), NILS LANDGREN (Tb), NICK SAMPLE (B), STEVE GADD (Ds)。ジョー・サンプルが2台のキーボードを使い分けサウンドをリードしていた。演奏は、各人のソロが短く、ソロとソロの間にリフを挿入し聞きやすい演奏を行っていた。このスタイルは、現在でもPE'Zや”SOIL & "PIMP"SESSIONS”など最近のクラブ・ジャズやAORなどの演奏スタイルに受け継がれている。
サックスのウィルトン・フェンダーとトロンボーンのニルス・ランドグレンはかなり高齢のようでプレイに迫力がイマイチであったが、ギターのレイ・パーカーJrが張り切って演奏すると最後の方では”Street Life”などファンク調の曲を演奏し大いに会場を沸かせた。
ドラムのスティーブ・ガッドは70年代のナツメロ・サウンドを再現しているのか古いリズムを刻みバンドを支えていた。
1時間の演奏の後、アンコールに応え”Ghost Busters”を演奏、聴衆を喜ばせていた。

本コンサートは時間的には短かかったが内容的には充実しており満足度の高いものであった。
是非、今後も継続、充実させてほしいものだ。(写真提供:ブルーノート東京)(2008.3.2)

セット・リスト

JVC Jazz Festival 2008 2/29

JVC Jazz Festival 2008 3/1 2nd

HARVEY MASON TRIO
FOUR ON SIX
GOIN’ TO A MEETIN’
MAC TOUGH

THE CRUSADERS
SWEET N’ SOUR
CREEPIN'
I FELT THE LOVE
BALLAD FOR JOE
SNOWFLAKE
SO FAR AWAY
PUT IT WHERE YOU WANT IT
WAY BACK HOME

DAVE KOZ
GIVE IT UP
HANNY DIPPED
FACES OF THE HEART
THE PINK PANTHER
ALL I SEE IS YOU
RAINCOAT
WE ARE ONE
TOGETHER AGAIN
LET’S GET CLOSE/IT’S ALL GOOD
SILVER LINING
YOU MAKE ME SMILE
HARU YO KOI
I’LL BE THERE

RYAN SYOW
NOBODY
WE GOT LOVE
LEY IT BE
TRY A LITTLE TENDERNESS
I FOUND A LOVE
DO THE 45

JAMMIN ZEB
STRAINGHTEN UP AND FLY RIGH
TAKE THE “A” TRAIN
SMILE
YOU RAISE ME UP
ORANGE COLORED SKY
SO IN LOVE
WHEN YOU WISH UPON A STER
WHEN I FALL IN LOVE
BYE BYE BLUES

INCOGNITO
THINKIN' ABOUT TOMORROW
PIECES OF A DREAM
REACH OUT
NIGHTS OVER EGYPT
DON'T YOU WORRY 'BOUT A THING
MORNING SUN
N.O.T.
SUMMER'S ENDED
WITHOUT YOU
TALKING LOUD
STEP ASIDE
ALWAYS THERE
I HEAR YOUR NAME

JUNKO ONISHI
EULOGIA
#6 (original)
Stardust
Take the 'A' Train

HARVEY MASON TRIO
FOUR ON SIX
GOIN’ TO A MEETIN’
MAC TOUGH
JOHN BROWN’S BODY

THE CRUSADERS
SWEET N’ SOUR
CREEPIN'
I FELT THE LOVE
BALLAD FOR JOE
SNOWFLAKE
SO FAR AWAY
STREET LIFE
WAY BACK HOME
PUT IT WHERE YOU WANT IT
GHOST BUSTERS 

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