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6月21日渋谷・Bunkamuraオーチャードホールで「Keiko Matsui JAPAN TOUR 2002〜指輪〜」の最終公演が行われた。
松居慶子(Pianist/Composer)は音楽プロディーサーの松居和との結婚を機に渡米。
米国を中心に広く海外で演奏活動を行っている。
日本のジャズファンには知名度が低いが、海外では圧倒的な人気を得ている。
2001年ビルボード誌
8月18日号では、日本人として初めての第1位を獲得、3週にわたり1位をキープするなど”スムーズ・ジャズの女王”と呼ばれている。この日のコンサートのオープミングでも「ビルボードでNo.1を獲得した松居慶子」とアナウンスがあった。
日本ではあまり”スムーズ・ジャズ”という言い方はせず、”フュージョン”のジャンルに取り込まれてしまっている。
”フュージョン”の中には、アシッド・ジャズ、コンテンポラリー・ジャズなどあるが”スムーズ・ジャズ”はそのなかでもムードミュージックのようにメロディーラインとアンサンブルがきれいで、口あたりのいいジャズである。1曲の演奏時間は4,5分と短い。メインストリーム・ジャズとくらべ”ブルース・フィーリング””アドリブ””テンション&リラックス”という要素が薄い。
従って、ジャズファンというより、ポップス・ファンやクラシック・ファンなど幅広い層の人に受け入れられる音楽である。
この日のコンサートも老若男女で3階席まで満員の盛況で、キャスターの筑紫哲也氏やアナウンサーの徳光和夫氏など著名人も聞きに来ていた。
メンバーは、松居慶子(Pf,Kb)マイケル・ギゲン(Sax)アルベルト・デ・アルマー(G)メル・ブラウン(B)ジョナサン・ドレセル(Ds)のクインテットに2曲だけご主人の松居和が参加した。
休憩10分をはさんで2時間ほどのコンサートでアンコールを含め15曲演奏した。
新譜の「指輪」はワグナーの”ニュルンベルグの指輪”を聞いて触発され作曲したとのことだが、「指輪」からの曲は3曲で「Live」からのもが半分を占めた。
演奏は、松居慶子のキーボード、シンセザイザー・プログラミングをメインにカラフルなサウンド聴衆を魅了した。
もちろん、ピアノも曲により演奏しサウンドに変化をつけていた。
メンバーではマイケル・ギケンのソプラノサックスがすばらしく松居慶子の美の世界を忠実に描いていた。
2部のステージのラスト2曲でマイケル・ギケンが引っ込み尺八の松居和が登場、”The Wind and The Wolf””The Indian
Sea”を演奏した。
松居和の尺八は、これが尺八なのかと思うほど多彩な音を駆使しミステリアスなサウンドを聞かせてくれた。
松居和の話では、松居慶子は南アフリカで人気高く数回ツアーを行ったそうだ。また、ロシアでも評判で海賊版のCDが出るほどだそうでうれしくて思わず買ってしまったなどエピソードを披露、日本には世阿弥、利休、芭蕉、宮沢賢治、手塚治、宮崎駿などいいものがいっぱいある。
海外にいると日本のよさを強く感じるとのこと。
また、松居慶子は今回のJAPAN TOURも全国9カ所で行い成功裏に終わった。
「音楽は宇宙が、神様が人間の心を一つにするために与えてくれた贈りもの。
一人でも多くの人に聴いて頂けたらとても幸せに思います。」と言う。
グローバルでボーダーレスの時代に世界を舞台に活躍する日本人ミュージシャン・松居慶子に心からの拍手を送りたい。(写真提供:プラネットジョイレコード)(2002.6.22)

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