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9月に6枚目のアルバム「テンダネンス」を発表し10月はその発売記念コンサートで大阪、名古屋、東京とツアーを行った。
東京・南青山のBODY&SOULは2ヶ月ぶりの登場だ。
CDでは海外ミュージシャンと行っているが、ライブでは彼女のレギラーメンバーの古野光昭(B)、市原康(Ds)。
店内は開演の1時間前なのに満席。 テレビ出演などもあり今や超人気ピアニストになった。
演奏は、 アルバム「テンダネンス」の中からの曲が中心。いずれの曲も気心の知れたメンバーの濃密なコラボレーションで素晴らしいものであった。
彼女のサウンドは以前にもまして瑞々しくまた躍動感溢れるもので、一音一音が粒立ちの真珠を転がすような輝きがあり、息をのませる間のとりかたや甘美な世界から現実へ引き戻す鋭いタッチのアクセントなど表現力は一層高まった。
2セットの演奏であったが1stセットの方が選曲がよく木住野の魅力が十二分に発揮されていた。
"I t Could Happen To You"で始まり"Love Is Here To Stay""Beautiful
Love"とスタンダードを斬新なコードワークで木住野独自のサウンドに仕立て上げている。
アレンジもすばらしく"Love Is Here To Stay"では4ビートから途中で8ビートに切り替え盛り上げるなど随所に変化を持たせ聴衆を引きずり込んでしまう。
もちろんメンバーのソロもたっぷりあって、"Love Is Here To Stay"での古野のアドリブは迫力充分、また市原のドラミングもタイムキープに甘んじずソロイストをプッシュしていた。
スタンダードだけでなく彼女のオリジナルも"Lullaby""Lost In The Deam"が演奏された。"Lost
In The Deam"は結婚紹介所のCMに使われたそうで、彼女はそのことを知らずこのタイトルをつけてしまったと会場を笑わせていた。
演奏の合間のおしゃべりも彼女の謙虚さとやさしさがあふれる心地よいものでステージを一層楽しいものにしていた。
2ndセットではジョン・レノン の"Love"がすばらしく、美しい静かなテーマで始まったがアドリブに入ってエキサイティングなプレイとなった。木住野は椅子から落ちるのではないかと思うほど体を前後左右に激しく揺らしながら入魂のソロを展開した。
久しぶりの木住野佳子トリオをライフで聴いて、 CDでは体験できない魅力あふれる演奏に大満足であった。 (2000.11.11)

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