2月7日、原宿の”Blue Jay Way”へ木住野佳子コンサートを聞きに行った。
”Blue Jay Way”は昨年出来たばかりの店。竹下通りを抜けて明治通りを左に行くと歩道橋のすぐそばにある。
ブッフェスタイルの食事をしながら音楽をゆったりと聞くことが出来る大人のライブハウスだ。食事はおいしく、スタッフの対応もよく気持ちがいい。

お目当ての木住野であるが、1995年にGRPから日本人初めてのアルバム「 フェアリー・テイル 」を発表、 TV番組の”名曲物語”でレギュラー出演しDVDも発売されるなど一躍人気者になった。
昨今、相次ぐ女性新人ピアニストの登場のなかで木住野も新人から中堅の実力者としてその才能を独自のサウンドづくりに注いでおり、デビュー当初のビル・エバンスのサウンドを基調とするバラード中心の演奏から、クラシックやボサノバなどへレパートリーを拡げている。
2004年に入り、この新しいサウンドをアッピールするコンサートを開催。1月22日に六本木・STB139スイートベイジルで”ブラジリアン・ユニット”のライブ、そして、この日は”クラシカル・エレガンス”と題しレギラー・メンバーの古野光昭(B)市原康(Ds)にストリングス( 伊勢美木子(Vln1)岩田 幸(Vln2) 梶谷裕子(Vla)平山織絵(Vc)を加え豪華なライブを行った。

演奏は2部に分かれて行われたが、「テンダネス」に入っている" By The Sea " " Lullaby "でスタート。木住野のストリングの使い方は伴奏や間奏ではなくテーマの部分からピアノと一体となってメロディーを受け持たせるという手法をとっておりクラシカルなサウンドを強調したものになっていた。ステージでの配置も通常はストリングスは後方かサイドであるが、この日は最前列に配置しており、バッハ の”G線上のアリア”やバーンスタインの " Some Other Time " といったクラシック曲にはふさわしい。
演奏した曲はアンコールの" Danny Boy "を含め13曲であったが、いままでのCDに収録された曲は5曲と少なく、日ごろライブで演奏している曲に加えこの日初めて演奏したという新曲”足音”や子供の頃の記憶をイメージしたという日本的な響きをもつ”かげろう”、トリオでフリーなコレクティブ・インプロビゼーションで始まり、徐々に収束しストリングスのテーマに引き継がれていく”モルダウの風”など作編曲に意欲的なところをアッピールしていた。
私が一番気に入った演奏は「 You Are So Beautiful 」 でも演奏し、木住野の持ち味であるビル・エバンスの" Waltz for Debby "だ。ストリングを交えたワルツのテーマで始まり、アドリブに入りワルツからフォービートに切り変わってピアノ、ベース、ドラムスがエキサイティングなソロをくりひろげた演奏がすばらしかった。ちょっと、懐古的か。

この日は、BS-iの番組収録が行われており、カメラの撮影は許可されなかった。
番組は毎週月曜日に放映されているものだそうだが、放映日は未定だそうだ。(2004.2.11)