12月22日、人気のLOVE NOTES(井上真紀(Vo.) HIRO川島(Tp.) 田辺充邦(G.) 松本雄二(B.)ソミー(Ds)の2000年クリスマスパーティー・ライブが青山 「VIVE LAVIE」で行われた。
LOVE NOTESは、1989年に トランペットのHiro川島とボーカルの井上真紀により結成された。
チェット・ベイカーを敬愛する川島がチェットのコンセプトをベースに、ジャズを基本として ボサノバ、ハワイアン、ブルース、フォーク等、 ジャンルを超えたアコースティックなサウンドを作り出している。
チェト・ベーカーはチャーリー・パーカーのバンドにも在籍したことのある筋金入りのバッパーであるが自己のバンドを率いてからはエモーショナルでリリカルなトランペットとボーカルで多くのファンを魅了してきた。チェットは今日の音楽学校出身のミュージシャンにあるような技巧や楽理をひけらかすだけの薄っぺらい演奏は行わなかった。
あくまでも彼の心の内面をトランペットやボーカルを通じて素直に、自然に表現することのみを考えていた。ハービー・ハンコックが映画「Round Midnight」で共演した時のこととして証言しているがチェットは楽譜が読めなかった。このことがフィーリングを重視するワンアンドオンリーのスタイルを築いたことに通じている。

LOVE NOTESのサウンドはこのかざらない素直さ、ナチュラルが魅力となっており、ジャズを知らない人の心をつかんだ。
井上真紀の美しい声とネイティブならではの発音で余りフェイクせず素直に歌うボーカルが心にしみる。これをサポートするヒロのメロディックなアドリブやギターの田辺のオクターブ奏法など曲ごとに気の利いたアレンジで聞かせどころを持たせている。
テレビで放映されてから密かなブームとなりDVD「ALBUM-Jazz LoveNotes」発表後ブレイク、ついに3枚のDVD、1枚のCDを発売するなど異例の人気となっている。

この日はプライベートに近いライブで小さなレストランに熱心なファンが100人ほど集まった。
驚くことに女性が9割くらいで若い人から年配まで幅広い。
タカピーでないサウンドが女性の心をつかんでいるのかもしれない。
定刻の7:30に演奏がはじまった。
井上真紀が今日は私達の家へご招待して楽しい時間を一緒にすごしたい。どうかくつろいで聴いてくださいと挨拶があった。
”Gift”から始まり”Stella By Starlight””Day By Day” ”Moon River”などDVDに収録された曲を中心に2setたっぷり演奏された。
またこの日は弦4本からなる「Angel Strings」 が参加し”Winter Wonderland””When You Wish Upon A Star”などクリスマスソングでDVD(CD)と同じファンタジックなサウンドを聴かせてくれた。このような小規模のライブでストリングスまで準備してファンに応えたLOVE NOTESに大満足。
そして、ヒロがボーカルとギターで参加し、国際イルカクジラ会議のために作った”All AS One”古代マヤの星座を再現した ”時をこえて”など自然の大切さをやさしく訴えていた。
演奏が技巧的、挑戦的だと聞くほうもサウンド全体よりそのフレーズなど部分に耳がいって良い悪いなど感情が芽生えるが、LOVE NOTES の演奏を聞いていると細かい点に注意がまったく行かなくなる。
サウンドが心地よいと仔細なことはどうでもよくなってしまうようだ。
こういう音楽の楽しみ方も大切だ。
今後はジャズのオリジナルも聴いてみたい。(2000.12.23)