昨今、ジャズ界は優秀な新人が多数登場し活況を呈している。特に、女性ミュージシャンの活躍は目を実を見張るものがる。 |
![]() |
| 今泉は現在、ラテンバンド”SINGO!”に参加するなど都内のライブハウスを中心にプロとして活動している。今月は、キューバのコンサートに招待されて出演するのだそうだ。最初、ギロを持って登場、”コーヒールンバ””Saor A Mi”を歌った。パンチのある歌い方が実に気持ちがいい。スペイン語の発音も上手いようでいい感じが出ていた。 しかし、感心するのは早かった。最後に”Route 66”と"Georgia On My Mind"を全員で演奏したが、ジャズを見事に歌ったのにはビックリした。アップテンポでのスキャットやバラッドでの情感を込めた歌い方に非凡なところを感じさせた。 一方の市原だが、女性のジャズ・トランペット奏者というのはめずらしい。最近、ブラスバンドでは女子学生がホーンを吹くのはめずらしくなくなったが、プロのプレーヤーとなるとまだまだ少ない。 彼女は、前田憲男が審査員を担当したコンテストで優勝し、現在、プロとして活動しているそうだ。 お父さんは、前田憲男とウィンドブレーカーズのドラムを担当している市原康、ウィンドブレーカーズに客演したこともあるという。 トランペットとフリューゲルホーンを持ってステージに登場、"There Is No Greater Love"と彼女のオリジナルという"FACTS"を演奏した。テクニックはすばらしくミスは1回もなし。メローなトーンでよく歌うアドリブに引き込まれる。既にライブの経験をかなり積んでいるとみえて一流のミュージシャンをバックに落ち着いたプレイで実力を充分発揮していた。特に感心したのは作曲の上手さだ。"FACTS"は今後彼女を代表する曲になるのではないかと思うくらいきれいなメロディーの曲だ。 メジャーのポニーキャニオンからのデビューも決まっているという。早くCDを聞いてみたいものだ。 |
![]() |
|
話は前後するが、この日のコンサートは2部構成で、第1部が前田憲男のジャズ講座〜ジャズピアノの歴史〜。第2部が新人紹介の演奏であった。港区民を対象とした文化事業なので普段ジャズを聞いたことのないような年配の人のためのプログラムだ。 ジャズピアノの歴史ではラグタイム、ホンキートーク、ブギウギ、ストライドピアノ、ピアノトリオの説明があり代表的なミュージシャンのレコードをかけた。ジョージ・ガーシュインが演奏した自動ピアノのロールをレコードにしたものなどめずらしい演奏もありためになった。 今回は第1回ということだそうだが、是非、継続して新人紹介、ジャズの普及を図ってほしいものだ。(2005.5.22) |