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6月19日、新宿から京王線で30分、柴崎駅のすぐ前にあるコーヒーショップ「さくらんぼ」に向井滋春クインテットを聴きに行った。
「さくらんぼ」は宮間利之とニューハードに在籍しBassTomboneを担当している岡田澄夫氏が経営する店。毎週土曜日だけライブを行っている。
出演ミュージシャンは岡田氏の人脈もあり一流のミュージシャンばかりでご本人もニューハードの仕事のない時は出演することがあるとのこと。
多数の海外のビッグタレントのコンサートにも参加しているせいか店内にはF.シナトラのアルバム・ジャケットや写真が多数飾られている。
料金も格安で、この日はチャージが2,500円。

Mukai & Yamashita

さて、向井(Tb)は4月に5年ぶりのリーダーアルバム「スタンス」をリリースしたが、この日のセットではアルバム収録曲を中心とした構成となった。
CDでは米国のミュージシャンが参加しているが、この日は岡敦(Ts、Fl)、今泉正明(Pf)、山下弘治(B)、田鹿雅裕(Ds)と今注目の若手ミュージシャンを従えて高水準な演奏を披露した。
No.1プレーヤー向井は相変わらずのコントロールされた見事なプレイを聴かせ、グループのサウンドは若さ溢れるエキサイティングなものであった。
CDのタイトル曲である”スタンス”はアップテンポのモーダルな曲でテナーとの2管の厚みのあるサウンド。 メンバー全員が発溂としたソロを展開し聴衆をうならせた。
”Upjumped Spring”もトロンボーンとテナーのリフの交換を含む面白いアレンジが施されテーマからスリリングに展開するなど全く聴く者を飽きさせない。
サイドメンは若手ではあるが高度なテクニックをもち、荒削りではあるがエモーショナルなソロを聴かせる。
特に、テナーの岡、ベースの山下には小手先でない本物のジャズのビートが感じられた。
ひさしぶりに完成度の高いサウンドを聴き大満足。
実力ある新人が多数登場しますますJジャズはオモシロい。 (99.6.20)