4月3日、日比谷野外音楽堂で人気グループ”PE'Z”のコンサートが行われた。
PE'Zは2月から「PE'Z REALLIVE TOUR 2004〜今回は多めに回ります〜」と題し全国ツアーを行ってきたがいずれもソールドアウトという大成功であったが、このコンサートはその追加最終公演。
2001年ミニアルバム「PE'Z」でデビュー以来3年間でビデオを含め12タイトル、3月にはリミックス・アルバム「PE'Z COLOR VOL.1」がリリースされるなどその人気はすざまじい。
そうしたなか、業界紙によると彼らの重要なレパートリーである”大地讃頌”が作曲者から原曲のイメージと大きく異なる演奏は止めてほしいとの申し入れがあり、PE'Z側は裁判で争うことなく自主的に演奏中止を行うことにしたという。
この作曲者の訴えは著作権者としての権利ではあるが、ジャズの場合はオリジナルをテーマに演奏者がインプロビゼーションを行い、オリジナルにない要素を吹き込み芸術に高める行為である。オリジナルの影も形も感じられないが優れた演奏はたくさんある。”大地讃頌”の作曲者もPE'Zの演奏が多くのファンに支持されている事実を認識し訴えを取り下げてほしいものだ。
写真提供:ワールドアパート |
この日は、5時開場6時開演であったが5時から続々とファンが来場、3,000人入る会場は瞬く間に満員となった。
私は立見だったので最後部からの鑑賞となったがPE’Zの急速調で元気でノリのいい"I'M A SLUGGER"がスタートすると肌寒い会場は一気にヒートアップ、聴衆はリズムに合わせて体をゆすり始める。後ろから見ると全員の頭がピョコピョコと動いてPE'Zのエネルギーをまともに受けて体一杯でうれしさを表している。
PE'Zのステージは、CDでは感じられない強烈なパワーで弾けるようなドライブするサウンドがより一層強烈に迫ってくる。
そのサウンドは現代版ジャズロックともいうべきダンサブルなサウンドだ。しかし、そのベースはハードバップであり、親しみやすいメロディーのオリジナルとしっかりとした構成のアレンジで完成度の高いサウンドとなっている。
ブルースフィーリングとホットなプレイが基盤となっており、そのうえに、ラグタイム、デキシー、ラップなどを随所にトッピングし変化をもたらしている。
ステージでの魅力は、ヒイズミのショーアップにある。キーボードを弾いているときはもちろんスタンディングでボディースイングはもちろん飛び跳ねたり足をキックするなどアクションが面白い。
ラップや例の”花咲クDON BLA GO”の掛け声もすべてヒイズミだ。ピアノに向かっているときも椅子に乗っかりしゃがんで引くなどとにかくファンサービスは旺盛だ。このように、ショーの要素を取り入れたステージであるが音楽そのもはストレートでピュアなサウンドを真面目に追求しており実に好感が持てる。
この日は新曲も1曲披露され次のアルバムへの期待も膨らんでくる。
6月の韓国公演も決定し7月の"Fuji Rock Festival'04"にも出演が決まったそうだ。
PE'Zの活躍は今年も大いに楽しみだ。(2004.4.10)
