西荻窪にライヴハウス「アケタの店」のオーナー明田川荘之が1975年にアケタズ・ディスクを開始、インディーズならではのこだわりをもって「パワフルでもソフトもいいから、何しろ良いものを紹介するのだ!」という信念で多くのタイトルをリリースしてきた。
さらに1999年『メタ花巻アケタ・レーベル』を立ち上げストックされている音源を少ない枚数で低予算ながら良いものをという精神で随時リリースしていくことにした。
この3枚のアルバムはいずれも「アケタの店」でのライブ録音で簡素なつくりだが中身は本物のジャズが一杯つまっている。
「Born To Music」は渡辺文男の20年ぶりというリーダー・アルバム。
ピアノの元岡のが全編アレンジを担当、岡崎好郎(Tp)高橋知己(Ts)の2管をフロントにハードバップを演奏。
親子ほども違う年齢差を感じさせない若々しいプレイを聞かせてくれる。
「Reconfirmaion」は高橋知己(Ts)と清水くるみ(Pf)のデュオ。
スタンダード中心の選曲であるがデュオというシンプルなフォーマットで自己の内面を素直に表現し快作だ。
ジョー・ヘンダーソンのような柔らかなトーンで丁寧なソロを繰り広げる高橋とセロニアス・モンクのようなパワフルタッチでオブリガートをつける清水との絶妙なコラボレーションは適度な緊張感も醸し出し聞き手の心を引き付ける。
「Live」はチコ本田が息子の本田珠也(Ds)や大口純一郎(Pf)など巧者をバックにソウルフルなヴォーカルを聞かせる。
最近は、マイクに語りかける呟き系が多いなかで感情をストレートに表現するシャウト系のスタイルだ。ライブはもっといいに違いない。