Footprins in New York / 東かおる

Footprints in New York / 東かおる
新人ジャズ・シンガー、東かおるのニューアルバムが輸入盤で発売された。彼女は、大阪市出身で京阪神のジャズクラブやホテルで演奏活動を行っており、2000年5月の第1回「神戸ジャズヴォーカルクィーンコンテスト」で審査員特別賞を受賞した実力派。演奏活動の傍らジャズの勉強のため数度に亘り渡米、ニューヨークでマーク・マーフィーやシーラ・ジョーダンなどからジャズ・ボーカルを学んだ。本作は、ニューヨーク市立大学City College校時代の恩師、スコット・リーブス(Alt-Fl,Tb)、 マイク・ホロバー(Pf)を中心に活きのいい若手ミュージシャンで構成されたメンバーのサポートを受けて、彼女のボーカリストのみならず作詞、編曲の才能を余すところなく発揮した意欲作だ。シンガーとしての東の魅力は、美しい声と確かな音程で”Confirmation”や”Bemsha Swing”などインスト向けのモダンジャズ曲をスタンダード曲のようにみごとに歌いこなす。また、スキャットやボイスなどの歌詞のない歌も上手く”Footprints”ではスコット・リーブスのトロンボーンと楽器のようにファンタジックなハーモニーを聞かせてくれる。一方、”Yes or No”では英語詞を、”Along Came Betty”など数曲では日本語詞を自ら作詞しジャズ・ボーカルを聞かせてくれる。更には、喜納昌吉の”花〜すべての人の心に花を〜”とビリー・ストレイホーンの”A Flower Is A Lovesome Thing”を合体させるアイデアなどその才能の豊かさに驚かされる。新世代のモダン・ボーカルが聞ける会心のアルバムだ。

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