鈴木良雄イーストバウンス+1、宇川彩子 LIVE@BODY & SOUL
向井滋春クインテット LIVE@BODY & SOUL
福田重男トリオ+1、布川俊樹 LIVE@BODY & SOUL
■BSデジタルやインターネットでストリーミング配信されていた「LIVE@BODY & SOULシリーズ」の第1弾の3種類CD、DVDで発売された。
ゼネラル・プルデューサであるm-squreの金高純平氏からハイビジン放送用に収録したので音もいいですよと聞いていたが、CDを聞いてビックリした。
ライブハウスでのライブ・レコーディングでこれほど音質の良いCDは今まで聞いたことがない。ジャズ・ファンはオーディオ・ファンとは違うので音質よりも演奏内容が大事だと思い込んでいた人は宗旨転換を迫られる。
レコーディングに選ばれたライブハウスは南青山のBODY&SOULでいままで数多くのライブレコーディングが行われCDやテレビのジャズ番組でおなじみだ。
ママの関京子さんがミュージシャンに対する理解が深いので毎月優れたミュージシャンが出演している。このCD3タイトルはBODY&SOULのいわば常連のグループだがレコーディングとあってレギラー・メンバーを若干変更しゲスト・プレイヤーを参加させ適度な緊張感をもたせることにより高水準の演奏を実現している。
■向井滋春(Tb)のグループに 多田誠司(As/Fl) や江藤良人(Ds)が参加したり、福田重男(Pf)トリオに布川俊樹(G)が参加するなど金高氏のアイデアが生きている。
なかでも鈴木良雄イーストバウンスにタップダンスの宇川彩子が参加したのは面白い。こちらはDVD向きか。
演奏の方はイーストバウンスが解散する最後の演奏ということもあってメンバー全員が入魂の演奏を行っている。ソプラノの藤陵はいつもはケニーGのように叙情的な演奏を行っているのだがこの日は惜別の心情を吐露するがごときエキサイティングにブローしている。
向井のグループも白熱の演奏ということばがぴったりの熱演。通常このような演奏の時は細部の音がかき消されるものだがこのCDではじつにクリアに録音されている。ピアノの今泉がこれほどすばらしいピアニストだとはいままで気づかなかった。マイルス時代のウィントン・ケリーのような爽快さだ。多田のフルートも美しい音で印象的だ。
■福田のグループは1曲を除きすべて福田のオリジナルで固めるなどあいかわらず意欲的だ。
昨年発表し好評だった「Inner Vews」 からの5曲の聞き比べも面白い