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藤井郷子4 ライヴ・イン・ジャパン 2004
日本はもちろん海外でも活動を行っているフリー・ジャズの藤井郷子カルテットの日本でのライブ録音。2004年7月の全国5箇所をツアーした最終日、埼玉県深谷市のライブハウス”Egg Farm”での演奏。トランペットの田村夏樹、ドラムスにジム・ブラック、ベースにマーク・ドレッサが参加、私が興味を持ったのはピアノ・トリオで演奏された2曲目の"Illusion Suite"。2004年6月に発売されたスタジオ録音のアルバム「Illusion Suite」と同一メンバーでの演奏で、2つの演奏を聞き比べると藤井郷子の音楽の秘密が解けるかもしれないからだ。2つ演奏ではソロのオーダーが同じで、ソロからデュオへさらにトリオへ発展する展開、そして2箇所で藤井のピアノが爆発、鍵盤をかきむしるような絶頂を迎える場面が出てくるなど同じ進行となっている。起承転結を踏まえたアレンジがさりげなく施されていることが判る。2つの演奏はスタジオ録音では34分、ライブ録音では36分とほとんど変わらなく、ソロそのものはコードにとらわれないフリーな演奏であるが決められた時間内に収めることにより冗長性を回避している。ライブだからといって演奏が大きく変わるというものも感じられないが、聴衆に媚びずただただ自己表現に徹しているところが彼等らしい。芸術とはそういうものかもしれない。
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