カウンターカレント / 日野=菊地クインテット
「モメント」以来11年ぶりのリユニオン。マイルス・デビスやギル・エバンスの後継者とも言われ独自の音楽スタイルを形成しているピアノの菊地雅章とNo.1トランペットの日野皓正を軸にしたフリージャズ。フリー・ジャズといえば音を沢山使ってエネルギッシュに演奏することをイメージするが本作はそのまったく逆。マイルスのように音を極力少なくし間を生かした日本人ならではのインプロビゼーションを行っている。サウンドは菊地がこれまで発表してきたスラッシュ・トリオやKO Project(菊地雅章=グレッグ・オズビー)の路線で菊地のグループに日野が参加したような感じ。サウンドのふくらみは後半で顕著になりトランペットとアルトが雅楽のようなアンサンブルを聞かせたり、菊地とメンバーとのスリリングなインタープレイが聞ける。全体的に暗く緊張感に溢れたサウンド。菊地が相変わらずギーギーと唸り声を発しながら気合の入ったプレイしている。現在のポップ化するジャズの流れに一石を投じる問題作。
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