デュエット / チック・コリア&上原ひろみ東京JAZZ2006で上原ひろみはあこがれのチック・コリアとのすばらしいデュオを聞かせてくれたが、本作はその1年後にブルーノート東京で再び2人が共演したライブをCD化したもの。3日間のライブからピックアップし2枚のCDに収めたものでライブの2セットを聞いているように編集されている。曲は、チックのオリジナル4曲と上原のオリジナル3曲とスタンダード等から構成されている。2台のピアノで1つの曲を演奏するのだが、リードを交代しながら、そしてクライマックスでは対等に自己主張するなど緊張感の中に心通わせる豊穣な対話を感じさせる極上の演奏だ。ぼやっと聞いていると1人で演奏しているのかと思うくらい2人の連携は見事で全く違和感を感じさせない。上原がチックに近いフィーリングを持ち、テクニックも遜色がないことを証明している。これまで、上原はその演奏の激しさからプログレだロックだとも言われてきたが、本作を聞くと穏やかで瑞々しい演奏を繰り広げており、彼女の器量の大きさを示している。初回版にのみ添付されるDVDを見ると、巨匠のチック・コリアに対し物怖じせず自己の力を目一杯発揮している上原の楽しそうな表情が印象的だ。文句なしの傑作アルバムだ。 |