トランジェント・シティー / 井上オサムテナーサックスの大型新人、井上オサムの1stアルバム。井上は、ニューヨークに3年滞在しニューヨク大学でサックスを学び、ブルックリンで多くのジャズメンとセッションを重ね腕を磨いてきた。普段は弁護士として活動する傍らミュージシャンとしても活動している変り種。ジョー・ヘンダーソンを敬愛しているそうだが何となく音色が似ており、太いトーンの中に温かみを感じさせる。全曲、井上のオリジナルを演奏しているが、ファンク、ラテン、アフリカ調とバリエーションもあり曲作りが上手い。最近、新人が好んで取り上げる変拍子が3曲あるが技巧に走らず程よい緊張感でグルーヴしている。すばらしいサウンドを聞かせてくれるが、それもそのはずメンバーはいずれも高水準でピアノ、ローズの唐沢寧、ベースの佐久間高広そしてドラムスの長谷陽介はジャズのコンテストで入賞したり多くのレコーディングに参加した実績をもつ実力派。会心のアルバムだ。 |