Embrace/石井彰トリオ
日野皓正クインテットでのパワフルな演奏が印象深いが、石井彰自身のトリオの演奏はあまり聞く機会がなかった。このアルバムを聞いて一番感じたのはなんとエモーショナルなプレイなんだろうということである。石井は、日野元彦の伝える迫力とか力強さに欠けるというアドバイスを受けてある種のダークな面だとか汚泥の中に咲く蓮の花のようなシンプルさを求めているとのことだが8曲中6曲がオリジナルで実に美しいメロディー、インプロビゼーションだ。他の2曲もイヴァン・リンスとセロニアス・モンクの曲でいずれもシンプル。
メンバーの江藤良人(ds)俵山昌之(B )とは2001年の初リーダーアルバム「Voices in The Night」以来変わらず、コンビネーションは申し分ない。