ジュニア・マンス トリオ ライブ at 3361*BLACK
1984年、山中湖畔にあるジャズ・ペンションJAZZ INN "3361*BLACK"でライブ録音された絶頂期のジュニア・マンスの演奏を捉えた貴重な音源が発掘され2枚のCDアルバムとして陽の目をみた。 サイドメンはベースがマーティン・リベラ、ドラムスがアルビン・クーンである。
アルバムは当日のライブをそのまま収録したもので"1st"に1st セット7曲が"2nd"に2ndセット5曲が収録されておりどの演奏もすばらしくドライブし圧倒的な演奏を聞かせてくれる。そこにはどうやっても越えられない文化の違いを強く感じさせされるアメリカ人ミュージシャンの生々しいジャズがエネルギッシュにスリリングに繰り広げられている。
録音状態もよくライブハウス最良の席ですばらしい演奏を満喫した気分になる。
ジュニア・マンスとマーティン・リベラはデュオでも数多く行ってきただけにこの日もリラックした演奏で、リベラは口ずさみながらソロを行うなど余裕が感じられる。また、当時34歳のドラムのアルビン・クイーンも必死に二人の間に分け入ってすばらしいプレイを行っている。うねるようなリズムの中にもステディーさを保持しソロイストを鼓舞する見事なドラミングは既にこの頃から確立されていた。
演奏はスタンダード、ブルースが中心だが"テイク・ジ・A・トレイン"" ジュビレイション"などは急速調で演奏され、どんなに速い演奏でも実によく歌っており、テクニックの凄さを感じさせないのだ。
日本人ミュージシャンも最近では超絶テクニックを持つ人はめずらしくないのだがどうしてもテクニックが目立つプレイになりがちだ。名人芸とはこういうものかと感心させられる。ピアノ・トリオの傑作として歴史に刻まれるアルバムだ。