ホワット・イフ? / ケニー・バロン ホワット・イフ? / ケニー・バロン
日本ではやや過小評価されているケニー・バロンは海外では非常に高く評価されているピアノの巨匠だ。本作は1986年にルディー・ヴァン・ゲルダーの手でレコーディングされたenjaの名盤。この年彼が晩年のスタン・ゲッツ(Ts)のレギラー・メンバーとしてアルバム「ボエージ」のレコーディングにも参加している。ケニーは80年代からリーダー作が増えているがピアノ・ソロ、ピアノ・トリオに加えホーンをフロントに据えたクインテットの演奏も行っており本作ではテナーにジョン・スタブルフィールド、トランペットにウォレス・ルーニーを加えている。ウォレスはまだ26歳、現在のようにマイルスの影響をそれほど感じさせないモーダルな演奏。抜けるような輝かしいトーンでメロディックではつらつとしたプレイに好感がもてる。ケニーはピアノトリオの曲では絶妙なプレイを聞かせ、ピアノソロの"Trinkle Tinkle"ではモンクの影響を感じさせ息を呑む見事な演奏を聞かせる。セシル・マクビー(B) ヴィクター・ルイス(Ds)も好サポート。会心作だ。
 

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