トゥー・ベース・ヒット / 小宅珠実日本のジャズ・フルートの草分けであるベテラン小宅珠実のニュー・アルバム。小宅は80年1月、初リーダー・アルバム「タマミ・ファースト」を発表して以来、ラリー・コーエル、ハンク・ジョーンズ、ケニー・バロンなど海外一流ミュージシャンとの共演アルバムなどを制作してきた。今でこそ日本の女性ミュージシャンが大活躍しているが80年代では小宅くらしかいなかった。本作は、'02年「ハイ・フライ」以来のアルバムで現在の彼女のグループのレギラーメンバー(田村博(Pf)、 鈴木克人(B)、 マイク・レズニコフ (Ds))によるアケタの店でのライブ録音。モダンジャズ・スタンダードとボサノバを中心とした選曲でリラッックスと緊張感が程好くミックスされたストレートアヘッドな演奏が楽しめる。小宅のフルートは美しく躍動感溢れるプレイを聞かせるかと思うとボサノバではアルト・フルートに持ち替え深みのあるプレイを行うなど表現が多彩だ。メンバーはいずれも好演。秀作だ。 |