スリーピー・ブルー / 久万正子 スリーピー・ブルー / 久万正子
10数年前にアルバムを出して以来ジャズ・シーンから姿を消していたが最近カムバックしたというベテラン・シンガー、久万正子のニュー・アルバム。実力派ピアニスト、田村博、ギターの津村和彦がバックを担当、ブルージーでソウルフルな歌を聞かせる。1曲目の”I FALL IN LOVE TOO EASILY”で個性的な歌い方にひきつけられる。ビリー・ホリデーのような情感を搾り出すような歌い方だ。このようにミディアム・スローという難しいテンポで歌える歌手は少なく実力の程が伺える。3曲目の”COME RAIN OR COME SHINE”あたりまで聞くとキャリアを重ねた歌手ならではの情念が琴線に触れる。ベニー・ウォレスの”BORDER TOWN”に歌詞をつけたり、園まりの”逢いたくて 逢いたくて”など日本語で歌っている曲もあるが、彼女の個性が色濃く感じられる。注目作だ。

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