フィニアスに恋して / 松本茜有望新人が続々と登場しているジャズ・ピアノにまた新たな有望新人が現れた。日大芸術学部に在学中の現役の女子大生、松本茜だ。鳥取県米子市出身で、地方にありながら北村英治のコンサートでジャズに出会い小学校4年でジャズ・ピアノを弾き始めた。大学進学と同時に上京、矢野沙織にチャンスを与えたことで有名な西新井カフェ・クレールで腕を鍛えてきたという。本作は、彼女が影響を受けたフィニアス・ニューボーンJr.をリスペクトする選曲で骨太なハードバップを聞かせてくれる。彼女のピアノは男性的な力強いタッチでメロディーラインが明瞭でよくスイングする。頭でっかちが多い昨今のジャズだがソウルフルでストレートなプレイは爽快だ。ドライブ感溢れる”SPEAK LOW”からはじまりアップテンポで快調に飛ばす”BROADWAY”そしてブロックコードがキマっている”SUGAR RAY”など山下弘治(B)、正清泉 (Ds)の好サポートで快演ぞろいだ。まだ荒削りの部分もあるがそれだけ将来が楽しみ。会心のアルバムだ。 |