プレイズ・スタンダード / 峰厚介 meets 菊池武夫
このところスタンダード・アルバムのラッシュの様相を呈しているJ−ジャズ界であるが、大人向けのJAZZシリーズ「A60」は極め付けだ。スタンダードといえばピアノ・トリオかピアノ・ソロが多いのだが本シリーズはホーンがリーダーという本格的ジャズ・アルバム。本作は、ベテランのサックス・プレーヤー、峰厚介がリーダーとなり嘗ての仲間”Four Sound”のメンバー 板橋文夫(Pf)、 井野信義(B)、村上寛(Ds)を中心としゲストに福村博(Tb)、松島啓之(Tp)を迎えスイング感と歌心あふれるすばらしい演奏を聞かせてくれる。峰の余裕を感じさせる懐の深いテナー、板橋の日頃のパワーを抑えた叙情的なピアノ、井野の太くて温かいベース、村上のズシッと安定感溢れるドラムスなどベテランならではの味と巧さが随所に出ている。”Lament”での福村の流れるようなトロンボーンや”Half-nelson”での松島のバピッシュなプレイも上々。モダンジャズのエッセンスが詰まっている。秀作。

Jazz Page