イン・ザ・ムード / マンハッタン・ジャズ・オーケストラ イン・ザ・ムード / マンハッタン・ジャズ・オーケストラ
マンハッタン・ジャズ・オーケストラ(MJO)の13枚目のアルバム。BIRDS RECORDSへ移籍しての第1弾でこれまで同様デビッド・マシューズと川島重行プロデューサーのグラミー賞コンビの作品。これまでデューク・エリントンやスイング・ジャズを意識したアルバムもリリースしてきたが本作はスイング・ビッグバンドで最も人気のあるグレン・ミーラー。ブラスバンドやCMなどでもおなじみの”In The Mood”をはじめ誰でも知っている超有名曲ばかりなのでジャズ・ミュージシャンとしては敬遠しがちであったがマシューズは見事に現代感覚溢れるビッグバンド・ジャズに料理している。グレン・ミラー・サウンドはサックス・セクションのオルガンのようなハーモニーに特徴があるがMJOではブラス・セクションを強調しオリジナルのメロディーが時折顔を出す程度の斬新なアレンジだ。メンバーはトランペットのルー・ソロフ、サックスのアンディー・スニツァー、スコット・ロビンソンなど腕利き揃いですばらしいアドリブを聞かせてくれる。”ボルガの舟歌”でのルーのよく歌うトランペット・ソロは白眉。ブレン・ミラーはアドリブまで楽譜に書いているのでジャズではないという人もいるが本作では正真正銘のスリリングなアドリブの応酬に引き込まれる。傑作アルバムだ。

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