イントゥ・ザ・ブライト・デケイド / 守屋純子オーケストラ2001年に「シフティング・イメージ」を発表して以来10年目を迎えた守屋純子のビッグバンド・アルバム(オーケストラとしては4作目、守屋純子リーダー作品としては通算7作目)。発足以来大きなメンバー変更も無く10年以上に亘って培われたアンサンブル、チームワークの良さと、メンバーそれぞれがファーストコール・ミュージシャンとしての魅力も凝縮された聴きごたえのある作品となっている。これまで、守屋オケの演奏は初心者にはとっつきにくいイメージもあったが、本作ではスタンダードの有名曲も取り上げるなど親しみやすさも加味している。更なる輝かしい10年へ向けての自作曲”Into The Bright Decade” でのビッグバンドらしい変化に富んだ華麗なサウンドをはじめ浅草ジャズコンテスト30周年記念委嘱曲”Walking Down The Nakamise Street”でのバピッシュなピアノのイントロにつづくアップテンポの明るく溌剌とした演奏に魅了される。スタンダードでは、リー・モーガンのヒット曲”The Sidewinder”で新加入の岡部洋一のパーカッションが躍動感を添えソロイストを鼓舞、デューク・エリントンの”It Don’t Mean A Thing”ではトロンボーンをフィーチャーした斬新なアレンジで魅了される。レコード会社提供の資料では各曲のソロ・オーダーが不明だが、エリック・ミヤシロのトランペット、片岡雄三のトロンボーン、小池修のテナー・サックスと思われるすばらしいソロを満喫できる。会心作。 |