スウィンギン・スタイル / 宮間利之とニューハード
宮間利之のニューハードは結成55年を迎える日本で最も古くから活動しているビッグバンド。海外の有名なジャズフェスティバルに数多く出演し国際的にも高い評価を得ている。最近は、ビッグバアンド・ブーム再来かと思わせるほど多くのセッション・ビッグ・バンドが登場しているがメンバーは同じような顔ぶれが見受けられる。ニューハードのアルバムを久しぶりに聞いたが、片岡輝彦(Tb), 岸義和(Tp)牧原正洋(Tp)菊地成浩(Tp)伊勢秀一郎(Tp)松本全芸(Pf)などジャズ・フェスやライブハウスの出演者としてよく名前を見るが、彼らがニューハードのレギラーメンバーであると知って少々ビックリ。やはり、ビッグバンド・プレーヤーというのは特別な技量が必要であるとあらためて感じた。ニューハードを支えているのは彼らの力量があってこそであるが、55年という歴史を考えるとリーダー、コンダクターの宮間利之の音楽性と統率力、そして、ビッグバンドで特に重要なアレンジという役割で山木幸三郎の存在が極めて重要であるといわざるを得ない。1953年「宮間利之とニューハードオーケストラ」に入団以来ギタリストとして活躍するかたわら、作・編曲にも精力的にとりくみ多くの作品を書いてきた。本アルバムでも、彼のアレンジによるボサノバやスタンダードが収録されているが、オリジナルの”振袖は泣く”での日本人ならではの和の響きが出色の出来だ。これからもニューハードの末永い活動を期待する。