スイート・ラヴ / 大野えり
ベテラン・ジャズ・シンガー、大野えりの21年ぶりのニュー・アルバム。大野はデビュー間もない頃から海外の一流のジャズメンとのレコーディングを行ったり、器楽的ボーカルを行うなどその才能を高く評価されてきた。最近、多くの新人歌手が登場するなか彼女はクラブ・ミュージックなど新しい世界を研究するなど地味な活動をしていたようだ。このアルバムでは、トランペットの名手、大野俊三をプロデューサーとゲスト・プレイヤーに迎え、小曽根真トリオのメンバーであるジェームス・ジナス(B)とクラアランス・ペン(Ds)、ピアノはカサンドラ・ウィルソンのバックを担当しているジョージ・コリガンと超一流のメンバーをバックに見事な大野えりの本格的なジャズ・ボーカルを聞かせてくれる。カーメン・マックレーを思わせる安定感、説得力のある歌い方はこれぞモダン・ボーカル、存在感ある歌唱に圧倒される。バックのミュージシャンも快演。傑作アルバムだ。