ハピネス / 岡田 勉
ベテラン・ベーシスト、岡田勉が初リーダー・アルバムを発表した。岡田は、これまで渡辺貞夫をはじめJ-ジャズのトップクラスのミュージシャンとの共演やリー・コニッツやトゥース・シールマンスなど海外ミュージシャンも含めて数多くのレコーディングに参加してきたが自身のリーダー・アルバムはなかった。本作は、岡田を応援する有志がボランティアで興したTOAST(Tsutomu OKada Active Supporting Team)レーベルの第1弾としてリリースされた。メンバーは、 J-ジャズを代表する峰厚介(Ts)、村上寛(Ds)、野力奏一(Pf)という面々。極上の4ビート・ジャズを聞かせてくれる。近年、メインストリーム系ジャズでは16ビートものや変拍子、ボサノバ系が多く4ビートは少なくなっている。しかも管が入ったアルバムでは極めて少ない。本作は、正統派4ビート・ジャズとも言える重量感を持ったうねるようなリズム、気心の知れたベテランならではの余裕のあるインタープレイがなんともいえない。このスイング感はベースの岡田の力量に負うところ大だ。ジャズは何と言ってもベースがスイングしないとバンド全体がスイングしない。メンバーでは、峰のジョー・ヘンダーソンを想わせるよく歌う芳醇なテナー、野力のこれ味のいいタッチでいつになくはりっきたプレイ、そして、村上の要所をキメル巧みなドラミングと聞き応え満載だ。聞いていて幸せを感じる文句なしの秀作。
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