バーティカル・エンジン  / 大槻“KALTA”英宣 バーティカル・エンジン / 大槻“KALTA”英宣
ギターの小沼ようすけやアルトの太田剣などのアルバムに参加し存在感のあるドラミングを聞かせている大槻“KALTA”英宣の初リーダー・アルバム。全11曲中、10曲が大槻のオリジナルというのが驚きだ。ドラマーが作編曲まで行うというのは日本では大坂昌彦、海外でもジャック・でジョネットくらいしか知らない。大槻は、これまで各種CM音楽やゲーム音楽の作曲、島谷ひとみなどへの楽曲提供やアレンジまでやってきたというのだから天は二物を与えたといえるのではないか。本作では、これまで書き留めた曲に手を加え多くの参加ミュージシャンの個性を生かした見事なアレンジで多彩なサウンドを創り上げている。”Strategy”や”Snarl”などでのエキサイティングのグルーヴする曲があるかと思えば、”Arithmetic”や”Image”などでの美しいバラッドなど変幻自在だ。ドラマーとしての大槻は言うまでもなく、 太田剣(Sax)、小沼ようすけ(G)、天野清継(G)、秋田慎冶(Pf)などJ−ジャズの実力者の溌剌としたプレイに圧倒される。なかでも、進境著しい太田のサックスは出色の出来。秀作。

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