ロード・トゥー・ザ・ディープ・ノース / シマ・アンド・シコウ・デュオ
島裕介(Tp&Flh)と、伊藤志宏(Pf)の2人組。トランペットとピアノのデュオは先日惜しくも亡くなったオスカー・ピーターソンがディジー・ガレスピーやフレディー・ハバードとセッションしたアルバムがあるがこの2人のようにレギラー・グループとして演奏しているのは珍しい。「Groovin' Jazz Night presents Karen / 青木カレン」で2曲参加していたので印象に残っていたのだが、本作を聞いて非常に個性的な演奏であると同時に表現の幅が広いことに驚かされる。全般的にマイナー調の哀愁を帯びたサウンドであるが表題曲の”Road To The Deep North”をはじめ力強い島のトランペットと鋭いタッチの伊藤のピアノで聞き手を引き込む。”Overheat”ではエキサイティングなソロ、”Contact 1.0 ”ではフリー・インプロビゼーションで静寂のなかに美しい会話を行っている。ジャズの範疇には納めきれない彼ら独自の音世界。会心のアルバムだ。
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