もうひとつの武満徹 / 角田健一ビッグバンド平成19年度文化庁芸術祭参加公演として2007年10月に行った角田健一ビッグバンドの「もうひとつの武満徹」と題するコンサートが同年度芸術祭<大衆芸能部門>で「優秀賞」を受賞した。本作はそのコンサートで演奏した中から選んだ9曲のスコアに手を加え新たに録音したニュー・アルバム。日本を代表する作曲家、武満徹の映画音楽を見事にジャズにアレンジ、さらに角田が武満への敬愛の情を表した”武満徹に捧ぐ”の2作品は日本人でならではのビッグバンド・ジャズ。角田のアレンジはビッグバンドらしいアンサンブルを重視したもので”死んだ男の残したものは”や”MI・YO・TA”での木管の使い方がユニーク。中でも、オリジナルの"武満徹に捧ぐ T. ザ・スピリット""武満徹に捧ぐ U. 回想"では角田のカラーが色濃く出た作品で出色の出来。”訓練と休息の音楽 「ホゼー・トレス」より”もスリリングでジャージーな演奏で光っている。そして、この難度の高い作品を見事に演奏した浦田雄揮(Tp)、中路英明(Tb)、白石幸司(Sax)らのガッツに拍手を送りたい。今年度屈指の傑作アルバム。 |