マイ・ロマンス / 海野雅威J-ジャズ・シーンで活発な活動を行っている注目の実力派ピアニスト、海野雅威(うんのただたか)のメジャー・デビュー・アルバム。ベースの鈴木良雄に見出され彼のトリオやドラムスの大坂昌彦のクインテットなどトップ・プレーヤとの共演で腕を磨いてきたが本作は彼が憧れてきた名手、ジミー・コブ(Ds)とジョージ・ムラーツ(B)とのニューヨーク録音。1曲目の”Milestones”で海野のレッド・ガーランドを髣髴させるすばらしくドライブするピアノ・プレイに圧倒される。この1曲に彼の魅力が凝縮されている。ジャズ・ピアノはビル・エバンス系のコード・ワークを駆使したサウンド重視のスタイルとバド・パウエル系のシングル・トーンでメロディーを重視するスタイルに二分されるが、海野は後者のスタイルの若手No.1だ。マイルス・デビスやオスカー・ピーターソンなどとの共演で多くの名演を残して来た名手とのレコーディングで水を得たように鮮やか演奏を聞かせてくれる。ジミー・コブ、ジョージ・ムラーツもバッキングとソロで申し分ない演奏を行っている。秀作だ。 |