ベイシーズ・アット・ナイト / 渡辺貞夫
昔、FM東京で毎週土曜夜『渡辺貞夫マイ・ディア・ライフ』という番組があった。彼のレギラー・グループが中心となりスタジオのくつろいだなかで毎回すばらしい演奏を聞かせてくれた。本作を聞いてこの番組を懐かしく思い出した。このアルバムは、貞夫さんが何度も出演してきた一ノ関”ベイシー”でのライブ・レコーディングでアット・ホームなリラックスした中で小野塚晃(Pf)、納浩一(B)、石川雅春(Ds)のレギラーメンバーにパーカッションにンジャセ・ニャンを加えた気心の通じた仲間での快演が聞ける。2枚組みアルバムでほぼライブの進行通りの曲順ではないかと思われるが白熱の演奏に観客の興奮が伝わってくる。これほどドライブするプレイは貞夫さんならではでマイ・ディア・ライフ時代とまったく変わらず衰えを感じさせない。全曲アルトサックスのみの演奏が収録されているのもめずらしい。若干のミストーンもあるがそれを補って余りあるガッツのある演奏でスイングとインプロビゼーションというジャズの醍醐味を満喫させてくれる。会心のアルバムだ。 

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