リトル・タイニー / 矢野沙織

リトル・タイニー / 矢野沙織
CM出演をきっかけに若い世代のファン層も獲得し人気急上昇、前作「矢野沙織BEST〜ジャズ回帰〜」が大ヒットでJ-ジャズの実力派へと成長著しい矢野沙織の7枚目のアルバム。本作はジャズ・オルガンの大御所ロニー・スミス、実力派ギターのピーター・バーンスタイン、ドラムスの名手、ルイス・ナッシュという錚々たるメンバーのオルガン・トリオとのニューヨーク録音。彼女のオリジナル2曲にバップ・チューンから荒井由実まで幅広い分野から曲をチョイス、自信に溢れたすばらしい演奏を行っている。特に得意のアップテンポの”My Baby Shot Me Down”や”She Rote”ではますます磨きがかかったテクニックを駆使しスリリングで切れ味のいいソロに圧倒される。一方、Special Tribute Trackの”Take The “A” Train with Hibari Misora”では今年生誕70周年を迎えた美空ひばりが17歳の時にレコーディングした”A列車で行こう”の歌唱と20歳の矢野沙織が時空を超えて共演するというサプライズ。この仕掛けが見事で違和感がまったく感じられない。それにしてもひばりがスキャットを交えスインギーに歌っているのにはびっくり。今ジャズ・シンガーとして登場していたら日本を代表する世界的ジャズ・シンガーといわれるのではないかと思うほどの出来だ。話題満載、会心のアルバムだ。

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