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12月27日、東京・四ツ谷の紀尾井ホールで角田健一ビッグバンドの「ビッグ・スイング」発売記念 ライブ・コンサートが行われた。
紀尾井ホールは5年前に造られた新しいホールで、クロークもある贅沢なつくり。音響も素晴らしく、日頃はクラシックや邦楽のコンサートに使用されている。客席もゆったりとしておりくつろいでコンサートを聞くことができる。
さて、角田健一(Tb)であるが「ビッグバンドよ永遠に!」をモット-に`90年3月に同バンドを結成、レパ-トリ-のすべては角田が編曲している。
メンバーは、他のビッグバンドや自己のコンボなどで活躍中の実力者ばかりで当然質の高い演奏が期待できる。問題は、角田のペンがどれだけ彼らの力量を生かし独自のサウンドを創り上げるかである。

演奏した曲は角田のオリジナルが4曲、残り10曲ほどはスタンダードで最後に年末ということもあってベートーベンの第9を取り上げた。
オリジナルでは、10年前から演奏しているという”April Wind”がミディアムスイングしたベイシー風なサウンドで心地よかった。
スタンダードは、いわゆるビッグバンドの名曲とモダンジャズ・スタンダードの2種類が演奏されたが前者の”Jamping At Thr Woodside””Sleepy
Lagoon””Apple Honey”などの名曲でオリジナル・アレンジを尊重してあまり手を加えていないとのこと。
後者ではチック・コリアの”La Fiesta” ”Spain”がすばらしい出来でビッグバンドのダイナミックさとカラフルなアレンジで聴衆を圧倒した。
メンバーのソロもエキサイティングで個性あふれる演奏であった。
アンコールではリズム隊なしで”When You Wish Upon A Star” をセッションのアンサンブルだけで聞かせ、最後は”Rockin'
In Rhythm”でビッグスイングにふさわしく手拍子で会場とステージが一体となっていた。
今回のステージでは選曲がスイング、モダン、クラシックと多岐にわたっておりいまひとつ角田のサウンドカラーが不鮮明であった。
今後はチック・コリアの路線を強く押し出すなど個性あるサウンド作りを期待する。
メンバー:
Tb.作・編曲:角田健一 Tp.:木幡光邦、浦田雄揮、牧原正洋、岡崎好朗 Tb.:片岡雄三、中路英明、佐藤春樹、堂本正樹、西田 幹 Sax.:高野正幹、池田
篤、川村裕司、佐藤達哉、近藤和彦 Pf.:井上裕一 Bass.:安ヵ川大樹 Ds:小野江一郎
集合写真はパンフレットより転載させていただきました。
(2000.12.30)

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