THE 20th Anniversary Concert
with New Album

山岡未樹の歌手生活20周年記念コンサートが11月10日、 銀座ヤマハホールで行われた。
第1作目のアルバムをプロデュースしたというジャズ評論家児山紀芳氏の司会で、第1部 角田健一ビッグバンド 2部 Miki's Friends(小林裕(Pf)山口彰(B)二本柳守(Dr)原朋直(Tp) )という構成で行われた。

彼女は、「スイングジャーナル」誌の人気投票でも上位にランクされるなどこのところ実力派シンガーとして評価されている。

第1部では彼女の81年のデピューアルバム「I'm A Woman」からの曲で当時の前田憲男のアレンジを15人編成のビッグバンドにリアレンジした豪華なバックでショーアップしたステージを見せてくれた。
"After You've Gone"などアップテンポの曲ではビッグバンドに負けないパワフルな唱法もできることを実証し、彼女の新しい側面を見せてくれた。
ビッグバンドでの歌唱はともすればシャウトが目立つ荒削りな内容になりがちだが、彼女の場合いつもの微妙なニュアンスを大切にしたいやみのなさがいい。

第2部では冒頭"Killer Joe"が流れるなか昨年「I Remember Clifford」で共演したベニー・ゴルソンからのメッセージが流れ、
山岡未樹が本当に素晴らしいシンガーであることを賞賛していた。
児山紀芳氏とのミニトーク後、トランペットの原朋直が入ったクインテットがバックのステージ。
昨年はベニー・ゴルソンを招いてやはり原との2管での演奏を交えたステージを思い起こす。
今年は彼女のニュー・アルバム「Modern Standards Miki Sings in N.Y.-2からの曲とこれまでのアルバムからチョイスされた"I Rember Clifford""What's New"などトランペットの演奏としても有名な曲を多く取り上げておりインスト・ファンでも充分満足の行くステージであった。 "Love For Sale" では原の圧倒的なソロと彼女の見事なスイング感あふれる歌唱でこの日のベスト。
最後の"What A Wonderful World"では情感をこめた山岡の歌と原の美しいオブリガートが印象的であった。

アンコールでは89、90年とグレンミラー・オーケストラのゲストヴォーカルとして参加したころ思い出させる"Moonlight Serenade"を歌った。彼女が主催するジャズヴォーカル教室の生徒さん達が客席から合唱し思わず涙する山岡であったが、彼女の謙虚で暖かい人柄が伝わってくる素晴らしいコンサートであった。
これからも大いに活躍を期待します。 (2000.11.10)